幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
積牙の活躍もあり、遂に5点差にまで詰め寄る巫魔。しかし、リバウンドを取った際に大牧によって優は左足を負傷してしまうアクシデントに見舞われてしまうのだった………


第393話 ふざけろよ

その後、巫魔側が最後のタイムアウトを取り、優の左足の様子を見る事に。

 

ゆうか「………足は折れてなさそうだけど………これ以上の続行は無理そうね………」

 

ゆうかは優を下げる覚悟を決めた。今は苦しい状況だがそんな事を言っている場合では無いと感じた為だ。

 

優「待ってください監督………!」

 

優は当然抗議する様子を見せたが………

 

ゆうか「優くんの足が折れたらどうするのよ………! 私は医者じゃないからあくまで言っている事は予想に過ぎないの。貴方の足が本当に折れたら取り返しがつかないわ!!」

 

ゆうかは優の選手生命を守る為に厳しくそう言った。

 

ゆうか「とりあえず優くんに変わって優真ちゃんが出て。いいわね?」

 

ゆうかは優の反対を押しのけて優を交代させる。直後にタイムアウトが終わった為、試合には優真が出て、優はベンチへと下げられた。しかし、優は悔しそうな様子を見せながら地面に拳を打ち付けると………

 

優「………ふざけろよ………!」

 

目に涙を浮かべながら悔しさを見せていた………

 

 

 

そして観客席で試合を見ていた戦記達もこの光景にはかなり驚いており………

 

戦記「まさかこんな形で優が抜ける羽目になるとはな………あまりこういう事は言いたくないが、大河に敵う選手が優しかいない場面でこれは致命的過ぎる………巫魔は絶望的だろうな………」

 

戦記もこの時ばかりは巫魔への同情を見せていた………

 

 

 

そしてベンチに下げられていた優は、マネージャーの結衣から左足にテーピングを施されていた。しかしその際優は………

 

優「………もっとガチガチに固めてくれ。痛覚が限界まで感じなくなるくらいに………」

 

優は一言そう呟いた。それを聞いた結衣は驚いていた。

 

結衣「それって………まさか試合に出る気なんですか!?」

 

結衣はこの時に察してしまった。優はまだ試合に出る気である事を。

 

伊吹「本気で言ってんのか優!! お前の足が折れたらどうするんだよ!!」

 

当然これには誰もが驚いていた。

 

ゆうか「………何がなんでも貴方は出しません」

 

ゆうかは出場を拒否する。

 

優「………チームが負けてもですか?」

 

優は直後にそう呟いた。それを聞いたゆうかは返事ができない様子を見せる。

 

優「皆、この試合に全てをかけてくれているんだ。美矢、光一、積牙、優真、春香………それにベンチにいる皆も………巫魔にいる誰もがこの試合に全てを賭けているんだ。その思いは貴女だって理解しているはず………」

 

優はそう呟く。

 

ゆうか「………それはそうね。でも、それは貴方の足を犠牲にしてまでする事なの? 貴方の未来を壊してまでなの?」

 

ゆうかは優に対しそう呟く。それを聞いた優は………

 

優「今の僕が求めているのは未来なんかじゃない………僕が求めているのは、今の勝利だけなんだよ!!」

 

優はゆうかに対して迷うこと無く呟いた。未来ではなく今の勝利に想いを賭ける事を強く言い返す。それを聞いたゆうかは驚きを隠せない様子をみせたのだった………

 

 

 

左足の負傷をしても戦おうとする優の想いは監督のゆうかすら動揺を隠せないものだった。果たして、何が今の優を突き動かしているのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
足を負傷してまで試合に出ようとする優の精神ははっきり言って異常なものだった。果たして何が優を動かしているのか………?
次回「今に賭けてるんだよ」
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