優が強引に試合に戻ってくると、怪我を思わせないプレイでスリーを沈める。更に大牧の必殺ダンク{破壊のダンク(デストラクションダンク)}すらも力づくで止めて見せたのだった………
試合時間残り1分28秒。夢野から鮎川へボールが渡り、試合再開。美矢は鮎川の前へ立った。
美矢「(残りは1分半………そんでスコアは75vs79の4点ビハインド! ここで勝つにはもう失点を許しちゃなんねえ………!!)」
美矢が鮎川を前に細かく動いて鮎川にとって苦しいディフェンスをする。
夢野「莉奈! こっちに回して!」
夢野がそこからフォローに回り、鮎川はボールをパス。
春香「行かせない!」
しかし、春香がすかさずマーク。夢野はドリブルでかわそうとするが中々振り切れず、魔帝は中々攻められなかった。
戦記「………巫魔の懸命なディフェンスだな。絶対に点を取らせまいとする………それが感じられる」
戦記も巫魔のディフェンスの懸命さを悟っていた。巫魔の懸命なディフェンスによって魔帝は攻められず、24秒バイオレーションは残り7秒へ迫っていた。息苦しさを覚えた夢野は大牧へボールをパスするが………
優「もらった!」
優がここで上手くスティールに成功。
優「上がれ! この1本、絶対取るぞ!!」
残り時間1分11秒にて、巫魔がオフェンスのチャンスを得た。
大牧「ぐっ! 止めるぞ!!」
魔帝は素早い戻りでディフェンスを敷き、巫魔を速攻に動かせない。
優「(………残り時間はまだある。ここで速い攻めをしても、魔帝側に逃げ切りの余地を与える恐れがある………ここは慎重に行こう………!)」
優はそう考えると、スピードを落として魔帝側の様子を見る事を優先。優の前にはすぐに大牧が立ちはだかるが、優は特に動揺せずに様子を見ていた。
大牧「行かせないぞ!」
大牧は優からボールを奪おうとする。しかし、優は軽く動いて大牧のスティールをかわす。
湯津「随分ゆっくりだな………巫魔は4点負けてて、どうにか点を取らなきゃなんねぇのに………」
湯津には、優が焦らない事に首を傾げていた。そうこうしているうちに24秒バイオレーションまで残り5秒になった。
鮎川「あと少しでバイオレーションです!」
鮎川はバイオレーションが迫っている事をチームに共有。魔帝メンバーが鮎川の声に耳を傾けた瞬間………
夢野「えっ………!?」
優は素早いパスで、夢野にマークされていた春香へボールを回した。
夢野「(しまった………!!)」
夢野は慌てて飛び上がる。しかし、春香は受けたボールを手に沈み込むと、そのまま少し停止した。
夢野「(フェイク………!!)」
夢野は驚く様子を見せていた。だが、春香のシュートをブロックしようと大牧まで走ってきており大牧は高くジャンプした。
春香「………決めます!!」
そして春香はボールを高く打ち上げた。ほぼ垂直に打ち上げられたボールは大牧の手が届く前に上空へと打ち上げられた。
大牧「これは………!!」
大牧は驚いていた。そして、24秒バイオレーションを知らせるブザーが鳴り響く中で、春香の放ったボールは最高点に達した後に勢いよくゴールリングの中を突き抜けた。
光一「よっしゃあ!! 春香の{インビンシブルスリーポイントシュート}だ!!」
春香は土壇場で必殺技を決め、スコアを78vs79に迫らせた。
美矢「ナイスだ春香!!」
優を除く巫魔メンバーは春香へ駆け寄る。優は少し離れた位置から微笑ましそうに見ていたのだった………
巫魔の懸命なディフェンスと、優から春香へ繋ぐ連携でスコアを78vs79へと押し上げた巫魔。残り時間45秒、果たして、巫魔は逆転する事が出来るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
1点差という緊張が走る状況となり、両チーム共に懸命にくらいついていく。そして、逃げ切りを狙う魔帝に対し、優達も見事なディフェンスを見せつけ………!?
次回「次を決めた方の勝ちだ」