4点ビハインドの中、懸命なディフェンスで魔帝の攻撃を防いだ巫魔。そして春香によるスリーが炸裂し、スコアは78vs79の1点差にまで詰め寄ったのだった………
試合時間残り45秒、1点差。勝敗の読めない展開には観客の誰もが視線を釘付けにされていた。
戦記「巫魔の健闘は予想の斜め上を行く展開になった。そして、スコアは78vs79。勝敗が付くのはタイムアップか………次にゴールが入ったその瞬間だ」
戦記は試合を見ながらそう呟く。
湯津「つまり………?」
湯津は何かを察した様子で首を傾げる。
戦記「この試合………次を決めた方の勝ちだ」
戦記はそう言って、勝敗を左右するのはゴールを決めた方だと呟いた。
湯津「でもまだ魔帝が1点勝ってるし、魔帝はこのまま点を取らずに逃げ切れば勝てるんじゃないか?」
その際、湯津は魔帝が逃げ切り勝ち出来るのでは無いかと首を傾げた。
戦記「確かにそれは出来るだろう。だが、もし俺が大河なら逃げ切りは最終手段で点を取りに行くだろう………今の巫魔相手に容易な逃げ切りなど出来ない。それは、今の魔帝選手達なら分かるだろうな」
戦記はコートに視線を向けながらそう呟く。現在は魔帝側の攻撃だが、魔帝側は巫魔のディフェンスを前に攻めあぐねていた。そして………
美矢「もらった!!」
美矢はボールをスティール。
美矢「光一! 走れ!!」
美矢は光一に速攻を促す。
光一「もう走ってらい!!」
光一は既にハーフコートまで走っていた。
美矢「よし、行け!!」
美矢は前線の光一へロングパスをする。
修也「試合時間は後30秒………! このまま巫魔が点を取れば行ける!!」
観客席にいる修也はそう呟いた。そして光一がパスを受けた後………
光一「どぅああああ!!」
光一はツーハンドダンクを狙いに行った。だが………!?
大牧「決めさせる訳ねーだろうが!!」
なんと光一すら気づかないスピードで戻り、光一のダンクをブロックした。
光一「ぬあっ!? (こんな速くに戻ってきてブロックとかバケモンかよ………!?)」
光一は大牧のスピードに驚いていた。大牧が光一をブロックした時には魔帝メンバーも戻って来ており、鮎川がボールを拾うと………
鮎川「1本! ここ1本取りますよ!!」
鮎川はこの試合の中で1番大きな声をあげる。
アリサ「ああー!! もう後26秒くらいしかないのに!!」
アリサはじれったそうにそう呟いた。
優「まだだ!! ここを止める! 止めて………勝つ!!」
しかし、優が声をあげ、春香達の意識をディフェンスに向けさせる。
戦記「この場面でキャプテンとして士気を盛り上げ、他の選手達を集中させるとは………やるな、優………」
戦記は優の行動を素直に褒めていたのだった………
試合時間は刻一刻と無くなっていき、残り時間は26秒に。1点ビハインドの中、1ゴールを狙う巫魔に立ちはだかる大牧達魔帝選手の執念。果たして、この試合を制するのはどちらなのか………!?
To Be Continued………
次回予告
巫魔が勝つ為には、魔帝のオフェンスを止めるのが絶対条件に。絶対に止めたい局面の中で、魔帝は大牧のオフェンスに賭けた。しかし、優達巫魔メンバーは諦めない。激動の対決を制するのは果たして………!?
次回「究極のアリウープ(アルティメットアリウープ)」