幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
4点ビハインドの中、懸命なディフェンスで魔帝の攻撃を防いだ巫魔。そして春香によるスリーが炸裂し、スコアは78vs79の1点差にまで詰め寄ったのだった………


第397話 次を決めた方の勝ちだ

試合時間残り45秒、1点差。勝敗の読めない展開には観客の誰もが視線を釘付けにされていた。

 

戦記「巫魔の健闘は予想の斜め上を行く展開になった。そして、スコアは78vs79。勝敗が付くのはタイムアップか………次にゴールが入ったその瞬間だ」

 

戦記は試合を見ながらそう呟く。

 

湯津「つまり………?」

 

湯津は何かを察した様子で首を傾げる。

 

戦記「この試合………次を決めた方の勝ちだ」

 

戦記はそう言って、勝敗を左右するのはゴールを決めた方だと呟いた。

 

湯津「でもまだ魔帝が1点勝ってるし、魔帝はこのまま点を取らずに逃げ切れば勝てるんじゃないか?」

 

その際、湯津は魔帝が逃げ切り勝ち出来るのでは無いかと首を傾げた。

 

戦記「確かにそれは出来るだろう。だが、もし俺が大河なら逃げ切りは最終手段で点を取りに行くだろう………今の巫魔相手に容易な逃げ切りなど出来ない。それは、今の魔帝選手達なら分かるだろうな」

 

戦記はコートに視線を向けながらそう呟く。現在は魔帝側の攻撃だが、魔帝側は巫魔のディフェンスを前に攻めあぐねていた。そして………

 

美矢「もらった!!」

 

美矢はボールをスティール。

 

美矢「光一! 走れ!!」

 

美矢は光一に速攻を促す。

 

光一「もう走ってらい!!」

 

光一は既にハーフコートまで走っていた。

 

美矢「よし、行け!!」

 

美矢は前線の光一へロングパスをする。

 

修也「試合時間は後30秒………! このまま巫魔が点を取れば行ける!!」

 

観客席にいる修也はそう呟いた。そして光一がパスを受けた後………

 

光一「どぅああああ!!」

 

光一はツーハンドダンクを狙いに行った。だが………!?

 

大牧「決めさせる訳ねーだろうが!!」

 

なんと光一すら気づかないスピードで戻り、光一のダンクをブロックした。

 

光一「ぬあっ!? (こんな速くに戻ってきてブロックとかバケモンかよ………!?)」

 

光一は大牧のスピードに驚いていた。大牧が光一をブロックした時には魔帝メンバーも戻って来ており、鮎川がボールを拾うと………

 

鮎川「1本! ここ1本取りますよ!!」

 

鮎川はこの試合の中で1番大きな声をあげる。

 

アリサ「ああー!! もう後26秒くらいしかないのに!!」

 

アリサはじれったそうにそう呟いた。

 

優「まだだ!! ここを止める! 止めて………勝つ!!」

 

しかし、優が声をあげ、春香達の意識をディフェンスに向けさせる。

 

戦記「この場面でキャプテンとして士気を盛り上げ、他の選手達を集中させるとは………やるな、優………」

 

戦記は優の行動を素直に褒めていたのだった………

 

 

 

試合時間は刻一刻と無くなっていき、残り時間は26秒に。1点ビハインドの中、1ゴールを狙う巫魔に立ちはだかる大牧達魔帝選手の執念。果たして、この試合を制するのはどちらなのか………!?

To Be Continued………




次回予告
巫魔が勝つ為には、魔帝のオフェンスを止めるのが絶対条件に。絶対に止めたい局面の中で、魔帝は大牧のオフェンスに賭けた。しかし、優達巫魔メンバーは諦めない。激動の対決を制するのは果たして………!?
次回「究極のアリウープ(アルティメットアリウープ)」
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