幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
大牧は必殺技戦術を提案。しかし、4人連続で放った必殺技をメイヤ1人でブロック。全ニホンチームは絶望を味わわせられるのだった………


第410話 有り得ない

大牧「ぐうっ………監督! こうなったら全員の必殺技をぶつけてください! こんだけ必殺技持ちがいるんだ! 数打ちゃ当たるはずだ!!」

 

大牧はそう言うと、三浦に必殺技戦術の続行を依頼。それを聞いた三浦は………

 

三浦「選手交代だ。アリサ、鈴原、滝川。行け」

 

大牧の依頼を引き受け、必殺シュート持ちの3人、アリサ、風花、滝川を出す事に。

 

優「待ってください監督! 今この状況でそれは悪手です!!」

 

優は当然これに反対。しかし、三浦は優の言葉を無視して、修也、琴乃、十原の3人と交代で出させた。

 

三浦「………苦しいと思うだろうが………君以外に現実を知らせるにはこれしかない………」

 

三浦は優に対して苦しい心境を呟く。それを聞いた優は三浦の戦術が何も考えていない行為では無い事を察するのだった………

 

 

 

その後、スターデビルボールで試合再開するが、メイヤは意図してアリサにボールを渡した。

 

アリサ「はあっ!?」

 

これにはアリサも驚いていた。しかし、目の前にメイヤが立ちはだかった事により、それが挑戦的な行為であると察すると、プライドが働き………

 

アリサ「………決めてやる」

 

アリサはそう言って後ろに飛び、{フェイダウェイスリーポイントシュート}を狙う。しかし、メイヤはこれを読んでおり、アリサのシュートが放たれた瞬間にブロックした。

 

アリサ「なあっ!?」

 

これによりまたしてもボールは零れ玉に。零れ玉はすかさず戦記が拾うと………

 

戦記「滝川!」

 

戦記は滝川にボールを回す。メイヤは素早い動きで滝川の前に立った。

 

滝川「こうなったら俺も………はあっ! {炎のダンク(バーニングダンク)}!」

 

滝川は{炎のダンク}を放つ。しかし、メイヤは横からボールをこれを叩いてブロックした。

 

滝川「なっ!? (初見でブロックかよ………!!)」

 

滝川もこれに驚いていた。零れたボールを風夏が拾った。

 

風花「こうなったら………私の{サイドワインダー}で………はあっ!!」

 

風花は強烈なスピンをかける{サイドワインダー}を放つ。しかし、メイヤはこれを目にすると、両手でボールをキャッチ。キャッチ直後はスピンによる摩擦が働くが、メイヤは特に苦しそうな様子も無く止めて見せた。

 

風花「っ………!? (ゆ、優さんしか出来なかったサイドワインダー両手キャッチ………!)」

 

風花も目の前の光景に驚いていた。メイヤはボールをコートの外に投げ捨てると………

 

メイヤ「まだ必殺技持ちがいるでしょう? さっさと出しなさい」

 

そう言って、必殺技持ちの選手を出すよう促してきた。これには優を出す狙いも幾らかあったが………

 

三浦「江野、鈴原と交代だ」

 

三浦は優を出さず、風花との交代で積牙を出す事に。

 

積牙「は、はい!」

 

積牙は返事をしてコートに出るが、必殺技を次々に止められる光景を見ているからか、幾らか緊張をする様子を見せたのだった………

 

 

 

そしてニホンボールで試合再開。アリサは積牙にボールをパス。積牙の前にメイヤが立ちはだかる。

 

積牙「(こうなったら………最初から全力の{ライトニングソニックジャンパー}で………!!」

 

積牙は素早い動きでメイヤをかわす………が、メイヤは鋭いバックチップによるスティールを行った。これにより、メイヤはロクに積牙の動きを見ずにこれを防いでしまったのだった。

 

山野「あ、有り得ない………! 皆さんの必殺技が尽く防がれた………!」

 

山野は目の前の光景が信じられない様子だった。そして零れたボールはフリエの足元に転がった。

 

フリエ「メイヤ、お遊びはここまでにしましょう」

 

フリエはそう言うと、既に前へ走っていたシュガーにボールをパスした。

 

大牧「遊びだと!? ふざけるな!!」

 

大牧は怒りを顕にディフェンスへ戻る。しかし、シュガーは全く動揺する事無く足を止めると、ボールを両手で持って構える。

 

優「………! 大河さん! シュガーは一定タイミングでシュートは撃たないですよ!!」

 

優はシュガーについて大牧にアドバイスをする。しかし、今の大牧には優の声は聞こえず、大牧はジャンプするが、結果としてこれがフェイクのようになってしまい、直後にシュガーはシュートを放つ。シュートの回転はめちゃくちゃだったが、これが決まってしまった。

 

戦記「あのシュート………! 優が言っていた理論の無いシュートか………!!」

 

戦記は、決まった形の無いシュガーのシュートに驚いていた。そしてこの瞬間、全ニホンの必殺シュートは優と春香以外全て通用しない事となってしまった。

 

優「………なんてこった」

 

優は目の前の光景に動揺を隠せずにいたのだった………

 

 

 

渾身の必殺技戦術は失敗に終わり、全ニホンチームは絶望の状況下に押されていた。果たして、全ニホンチームはこのまま何も出来ないままなのか………!?

To Be Continued………




次回予告
ニホンチームは第2Qも絶望的な状況が続き、圧倒されるばかりだった。更にこの状況下で戦記が指を負傷するアクシデントにも見舞われてしまい………!?
次回「打つ手は無いのか」
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