20点以上の差をつけられ、追い詰められる全ニホンチーム。更に戦記が指を負傷する事態になってしまい、全ニホンチームは絶対絶命の危機に陥ったのだった………
インターバルの間、戦記の指の具合を簡単に確認する三浦。
三浦「………悪化はしないだろうが、この試合においてはもう厳しいだろうな」
三浦の中では、これ以上戦記にプレイを続行させるのは危険であると判断した。
戦記「………そうか」
戦記も怪我をした時点でプレイの続行が不可能である事を察していた。戦記は優の前に立つと………
戦記「優、こうなれば最早お前が行くしかないだろう」
優に対して出場を促した。
優「………はい!」
優は戦記の想いを汲み取ると、力強く返事をする。
戦記「………この状況の攻略方法はお前の好きにするといい………俺が抜けた穴は、お前に託す………!」
戦記はそう言って、優に後を任せる事を決めた。三浦はこのやり取りを目にすると………
三浦「よし、ここで一気にメンバーを変える! 戦記、アリサ、江野、滝川を下げ、月渡、春香、優、修也! お前達4人で行け!」
Cの大牧を除く全員をメンバーチェンジさせる事に決めたのだった………
審判「第3Q、始めます!」
審判の言葉で第3Qが開幕。そして、ここでようやく優が出場した事に、メイヤ達は注目していた。
メイヤ「やっと出てきたわね………シュガー、白髪の彼の相手は私がやってもいい?」
メイヤは優とのマッチアップを希望する。
シュガー「それは全然構わないよ。メイヤは体験してみた方がミドレーユの凄さを強く理解出来るだろうし」
シュガーはそう言って、マッチアップを承諾した。そして、ニホンボールで試合が再開し、芽衣がドリブルで上がっていく。途中でアマとマッチアップするも、芽衣はこれをかわす。直後にメイヤがブロックに来たが、芽衣は優に対して鋭いパスを送った。
優「(この感覚………懐かしいな………!)」
優は2年以上ぶりの芽衣からのパスを懐かしそうな様子で受けた。優はそこからダンクを狙いに行く。
メイヤ「くっ! 止める!!」
メイヤは素早い動きで優の前へと回り込むと、ブロックに走り、大きくジャンプしてきた。
アリサ「戻りが速い………!!」
アリサはディフェンスの速さに驚いていた。しかし、優は咄嗟にダンクをやめると共に、体を動かし、ボールを持った右手をメイヤの左横側に動かし、右手だけメイヤをかわした。
メイヤ「(ダブルクラッチ………!!)」
優はそのままボールを放り投げ、既にジャンプしていたメイヤにはどうにも出来ず、ボールはリングの中へと沈む。優は試合に出て間も無く、メイヤをかわしてゴールを奪ったのだった。
修也「よーし! 流石ミドレーユだぜ!!」
修也は優に駆け寄ると、彼の左肩を強く叩いた。
優「痛っ!? 力強すぎだよ………! ほら、さっさとディフェンス!!」
優は修也の力強さに怒ると共に、すぐディフェンスに戻る事を指示する。
修也「おう!」
修也は優の言葉に頷くと、素早い動きでディフェンスへと戻った。メイヤは地面に着地した後、しばらくその場に立ち尽くしていた。
フリエ「メイヤ………! 大丈夫ですか………!?」
フリエもこの時ばかりはメイヤの様子に驚いていた。
メイヤ「………やってくれるじゃない………!」
しかし、メイヤは大きく燃えていた。それは、自らが期待していた通りの逸材であった事に対するメイヤの喜びであったのだった………
戦記に後を託される形でコートに立った優は、メイヤを相手に早々点を奪って見せた。これにより、メイヤは優に本気で注目する事になり、試合の展開は大きく変化する事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
優がメイヤに直接マークされる事となり、優の攻撃力が削がれる危機に直面する。しかし、優はすぐに味方を活かす事にシフト。メイヤの注目はますます大きくなり………!?
次回「本物だわ」