幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
春香を囮にし、優がスリーを狙う戦術で3点を獲得する全ニホンチーム。これにより、春香だけマークすればいい訳ではないと、フリエの認識を改めさせたのだった………


第417話 最後まで分かんねえだろ

それから時間が経ち、第3Qが終わりかける頃には試合のスコアは37vs47へと詰め寄った。

 

優「(残り17秒………)ディフェンス! ここ守るぞ!!」

 

優はキャプテンの大牧がコートにいる中でも的確な指示を飛ばす。この場面においては芽衣がアマの前に立ち、突破させまいと立ちはだかる。

 

メイヤ「アマ! 無理して勝負しなくていいわ!」

 

メイヤはそう言って、アマへ無理な勝負をしないよう指示する。

 

芽衣「もらった………!」

 

芽衣は隙を突いてスティールを試みる。アマは強引にパスを選択し、ボールを高く飛ばす。

 

優「(ここで取る………!)」

 

優は高くジャンプし、ボールの奪取を試みる。

 

メイヤ「いや………これでいい!」

 

しかし、ワンテンポ早くメイヤがジャンプし、ボールをシュガーの方へ叩き落とした。

 

優「ぐっ………! (やるな………!)」

 

優は驚く様子を見せる。そして、シュガーの方へ落ちたボールをシュガーが拾うと、そのままシュート体勢に入ってジャンプ。修也がブロックしようと手を高く伸ばしてジャンプするが………

 

修也「………っ!? (撃ってこねぇ………!?)」

 

修也はシュガーがシュートに来ない事を驚いていた。そしてシュガーは落下を始め、修也も落下し始めたタイミングにシュートを放ち、これをゴールに沈めた。

 

修也「なあああっ!? (落下中にシュートとか有りか!?)」

 

修也は驚きを隠せなかった。しかもこの時点で残り5秒を切っており、絶体絶命だった。

 

優「まだだ! 僕にボールを回してくれ!!」

 

しかし、優は諦めずに走っていた。

 

修也「ミドレーユ………よし!」

 

ゴール下に走った修也はボールを拾い、優に向かってボールを投げ飛ばした。

 

優「(一か八かブザービーターに賭ける………! 入るかは分からないが………それは最後まで分かんねえだろ………!!)」

 

センターサークルでボールを受け取った優は、すぐさまボールをゴールへと放り投げる。残り時間が2秒を切った時点でリングに乗っかり、リングの上でボールがぐるぐると回る。ボールが回っている間にブザーが鳴り響く中、ボールは少ししてリングの中へと落下した。

 

フリエ「ブザービーター………!!」

 

フリエは目の前の光景に驚いていた。スコアは40vs49へと動き、なんとか一桁差でここを乗り切った。

 

修也「ナイス、ミドレーユ!!」

 

修也は後ろから勢いよく優の肩に腕を回す。

 

優「ぐえっ!? い、痛いよ修也………」

 

優は修也の力の強さに苦言を呈した。しかし、修也の喜びようを目にすると、思わず口元に喜びが出て来たのだった。一方、メイヤはこの土壇場で希望となるブザービーターを目にし………

 

メイヤ「(ここで一桁差に持っていかれたのはこっちにとって良くない流れ………ここで引きの強さを見せたのは偶然であり恐ろしい事だわ………!)」

 

優の土壇場の勝負強さに驚きを隠せなかったのだった………

 

 

 

なんとか9点差で第4Qを迎える事になった全ニホンチーム。果たして、スターデビル相手に最後の第4Qで逆転打を掴む事が出来たのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
残る第4Qに逆転の希望が見え始めていたが、優はメイヤへの警戒を緩めていなかった。実際、メイヤはまだ余力が多く残っているかのように疲れを見せておらず………!?
次回「まだ全力じゃないかも」
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