幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
各々がアメリカ行きに向けた準備を始める中、守城に残って練習を続ける優達。そんな中、理子は優との1on1対決を依頼。優がそれを受け入れた為にこの勝負が始まるのだった………


第429話 キャプテンの強みだ

優と理子の1on1は理子が先行となり、3点先取のものとなった。

 

理子「では………お願いします」

 

理子がそう言うと、勝負を始める。理子は速い身のこなしで優を抜こうとするが、優はこれに反応し、抜かせようとしなかった。

 

理子「くっ………はあっ!」

 

理子は強引にシュートを放つ。理子が強引に投げたボールは、リングの上を2、3回程回ってリングの中へと沈んだ。

 

優「………そう来るか」

 

優は特に悔しそうな様子を見せなかった。そして続く優の攻撃。理子は少し距離を離して様子を見ていたが、優はさっさとシュートを行った。

 

理子「なっ!?」

 

理子もこの行為には驚いていた。優が投げたシュートは綺麗にリングの中へと沈んだ。

 

美矢「容赦無いな、キャプテン。あはは………」

 

優の素早い攻めに美矢は苦笑しながらそう呟くのだった

 

 

 

その後、互いにもう一本ずつシュートを決め、理子の3回目の攻撃となった時、勝負の流れは変わる事になった。

 

理子「(この2本で………キャプテンは上手いプレイヤーだって事は体感出来た。でも、私はアウトサイドでもインサイドでも強気に出られる………そしてここは………ドライブから決めてみせる………!!)」

 

理子は心の中で作戦を立てると、優を前にドライブを仕掛ける。

 

優「(この足取り………ドライブかな?)」

 

しかし、優は理子の思惑に気づいていた。だがそれを悟らせないように敢えて理子を抜かせた………

 

理子「(守りが甘い………わざと抜かされた………はっ!?)」

 

理子は抜かされた事に違和感を感じていた。そしてその違和感は的中した。かわしたはずの優は、音も立てぬ足取りで理子の前に回り込み、スティールした。

 

芽衣「{ニンジャディフェンス}………!!」

 

これにより勝負の流れは変わったのだった………

 

 

 

そして優側の攻撃。優はボールをバウンドさせ始めると、ゆっくりと歩き始めた。

 

理子「(3本先取だからここは落とせない………!)」

 

理子はそう考えると優に近付き、長距離シュートを撃てないようにする。しかし、優は咄嗟にボールを地面に強く叩きつけた。

 

理子「なっ!? (確かこれは{ハイバウンドリブル}っていう技………!?)」

 

理子は目の前の光景に驚いていた。すかさず優は跳躍し、空中でボールをキャッチするとそのままダンクを決めた。

 

理子「ひ、1人アリウープ………!?」

 

理子は驚きを隠せずにいた。

 

修也「相変わらずすげぇスキルだぜ………ドリブル技から1人アリウープとは驚いたぜ………!」

 

修也は優の動きに驚く様子を見せていた。

 

戦記「あれこそキャプテンの強みだ。キャプテンは技の手数も多いオールラウンダーだ。2本取らせた間に三浦理子に先の動きが通用する事を悟ったのだろう………」

 

戦記は優の内心を読み取り解説。これを聞いていた中で一番動揺していたのは理子だった。理子は優に近付くと

 

理子「………ありがとうございました。すみません、少し水道の方に行ってきます」

 

そう言って体育館の外に出た。

 

アリサ「………あからさまに元気が無くなったね」

 

アリサは理子の空気が変わった事を察知した。

 

光一「調子こいてるからあーなるんだよ………へっ!」

 

光一はそう言って理子の事を毒づいた。

 

優「止めなよ。あの子はバスケに対する思い入れが強いだけなんだ。それに今は………そっとしておいてあげよう。ほら、練習するなら練習してくれ。時間が無駄になる」

 

しかし、優は理子の内心を察して彼女をそっとしておく事に決めた………

 

 

 

そして水道に行っていた理子は………

 

理子「ぐすっ………ううっ………」

 

頭から水道の水をかぶりながら、悔し涙を流していたのだった………

 

 

 

優と理子の1on1は優の勝利に終わった。そして理子は敗北の涙を見せた。そんな彼女を気遣う優。優は彼女に対しどのような思いを持っているのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
理子の精神的ダメージは大きく、優はわざわざ理子の元に様子を見に来た。そんな中、理子は勝利にこだわる理由が明らかとなり………?
次回「負けたくないんです」
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