幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
第1Qは22vs16と6点リードで終えた全ニホンチーム。しかし、エジプトチームは本調子ではなく、実際このインターバルにおいてエジプトチームは新たな手に出る会話を行っていたのだった………


第440話 小さいお前に止められねぇんだよ

審判「第2Q始めます!」

 

審判は第2Qの開幕を宣言。両チームの選手達がコートに戻り、エジプトボールで再開する事になり、ボールはイジスのスローインからゼルケトに渡った。

 

ゼルケト「さて、行くとするか………!」

 

ゼルケトはそう言うと、素早い動きで走り出した。

 

芽衣「(ドリブル………!?)」

 

芽衣はゼルケトの前に立ち、彼の様子を読もうとするが………

 

ゼルケト「小さいお前に止められねぇんだよ、この俺は!」

 

ゼルケトはそう言って、ボールを右手、左手とバウンドを交えながら交互に素早く動かしていく。

 

芽衣「(ボールバウンド………でも思ったより速い………!)」

 

芽衣はゼルケトのボールバウンドの速さに驚きを隠せなかった。そして、交互にバウンドを繰り返していく内にいつしかボールは消えた。

 

芽衣「(き、消えた………!?)」

 

芽衣はボールが消えた事に動揺。そしてその隙にゼルケトが芽衣を抜き去っており、芽衣が振り返ると、ゼルケトの手元にはボールが現れていた。

 

芽衣「(ボールが手元に戻ってる………! どういう原理なの………!?)」

 

芽衣は首を傾げていた。そして、ゼルケトはゼトにボールを回し、ゼトはレイアップで点を取った。

 

三影「な、なんだあのドリブル!?」

 

全ニホンチームはゼルケトのドリブルに驚きを隠せずにいた。

 

優「(ボールが消えたかのようなボールバウンド………あの4番、やっぱり手を隠していたか………)」

 

優もゼルケトのドリブルに注目を見せていた。そして、それは試合を見ていたメイヤ達も同様であった。

 

シュガー「なんだろうあれ? ボールが消える程って凄いね」

 

シュガーは呑気にソフトクリームを舐めながらそう呟いた。

 

フリエ「素早い手捌きによって、相手からはボールが消えたかのようにし、その隙に相手をドリブルでかわす技。エジプトでは名の知れたドリブラーゼルケト・シャディの得意技、{ソニックバウンド}ですね」

 

フリエはゼルケトが行った必殺技について解説した。それは相手の視界からボールを消えさせるというまさかの技だった。

 

メイヤ「気が付いたらボールが見えなくなる技か………変わった技を持ってる選手もいたものだね」

 

メイヤはそう呟くが、余り興味は無さそうだった。

 

フリエ「そう仰る割には興味が無いですね」

 

フリエはメイヤに対してそう呟く。それを聞いたメイヤは………

 

メイヤ「私が相手だとしたら、あんなもの初見殺しにしかなんないよ。あの4番のボールバウンドスピードは本物だけど、今考えたら落とし穴があるし」

 

そう言って、初っ端からゼルケトの必殺技の弱点を見抜いていた。

 

シュガー「見抜くのが早いね」

 

シュガーはメイヤの分析力に少し驚いていた。

 

メイヤ「まあ、あくまでコートにおける騙し手のような技だからね………優、貴方なら気づくはず………ベンチで今の試合を見ている貴方なら………」

 

メイヤにとっては、ゼルケトの技はあくまでコート内の騙し技でしかなく、それによる弱点から彼女は全く興味が無い様子を見せたのだった………

 

 

 

ゼルケトの必殺技{ソニックバウンド}により、全ニホンチームは初っ端から失点をする展開となってしまった。しかし、メイヤによればゼルケトの必殺技には落とし穴もあるという。果たして、メイヤには何が見えていたのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ゼルケトの{ソニックバウンド}に芽衣が苦戦し、失点がかさむ全ニホンチーム。しかし、優は{ソニックバウンド}が終わる動作において、ゼルケトの手の動きが重要な事に気が付き………!?
次回「重要なのは手か」
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