第1Qは22vs16と6点リードで終えた全ニホンチーム。しかし、エジプトチームは本調子ではなく、実際このインターバルにおいてエジプトチームは新たな手に出る会話を行っていたのだった………
審判「第2Q始めます!」
審判は第2Qの開幕を宣言。両チームの選手達がコートに戻り、エジプトボールで再開する事になり、ボールはイジスのスローインからゼルケトに渡った。
ゼルケト「さて、行くとするか………!」
ゼルケトはそう言うと、素早い動きで走り出した。
芽衣「(ドリブル………!?)」
芽衣はゼルケトの前に立ち、彼の様子を読もうとするが………
ゼルケト「小さいお前に止められねぇんだよ、この俺は!」
ゼルケトはそう言って、ボールを右手、左手とバウンドを交えながら交互に素早く動かしていく。
芽衣「(ボールバウンド………でも思ったより速い………!)」
芽衣はゼルケトのボールバウンドの速さに驚きを隠せなかった。そして、交互にバウンドを繰り返していく内にいつしかボールは消えた。
芽衣「(き、消えた………!?)」
芽衣はボールが消えた事に動揺。そしてその隙にゼルケトが芽衣を抜き去っており、芽衣が振り返ると、ゼルケトの手元にはボールが現れていた。
芽衣「(ボールが手元に戻ってる………! どういう原理なの………!?)」
芽衣は首を傾げていた。そして、ゼルケトはゼトにボールを回し、ゼトはレイアップで点を取った。
三影「な、なんだあのドリブル!?」
全ニホンチームはゼルケトのドリブルに驚きを隠せずにいた。
優「(ボールが消えたかのようなボールバウンド………あの4番、やっぱり手を隠していたか………)」
優もゼルケトのドリブルに注目を見せていた。そして、それは試合を見ていたメイヤ達も同様であった。
シュガー「なんだろうあれ? ボールが消える程って凄いね」
シュガーは呑気にソフトクリームを舐めながらそう呟いた。
フリエ「素早い手捌きによって、相手からはボールが消えたかのようにし、その隙に相手をドリブルでかわす技。エジプトでは名の知れたドリブラーゼルケト・シャディの得意技、{ソニックバウンド}ですね」
フリエはゼルケトが行った必殺技について解説した。それは相手の視界からボールを消えさせるというまさかの技だった。
メイヤ「気が付いたらボールが見えなくなる技か………変わった技を持ってる選手もいたものだね」
メイヤはそう呟くが、余り興味は無さそうだった。
フリエ「そう仰る割には興味が無いですね」
フリエはメイヤに対してそう呟く。それを聞いたメイヤは………
メイヤ「私が相手だとしたら、あんなもの初見殺しにしかなんないよ。あの4番のボールバウンドスピードは本物だけど、今考えたら落とし穴があるし」
そう言って、初っ端からゼルケトの必殺技の弱点を見抜いていた。
シュガー「見抜くのが早いね」
シュガーはメイヤの分析力に少し驚いていた。
メイヤ「まあ、あくまでコートにおける騙し手のような技だからね………優、貴方なら気づくはず………ベンチで今の試合を見ている貴方なら………」
メイヤにとっては、ゼルケトの技はあくまでコート内の騙し技でしかなく、それによる弱点から彼女は全く興味が無い様子を見せたのだった………
ゼルケトの必殺技{ソニックバウンド}により、全ニホンチームは初っ端から失点をする展開となってしまった。しかし、メイヤによればゼルケトの必殺技には落とし穴もあるという。果たして、メイヤには何が見えていたのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ゼルケトの{ソニックバウンド}に芽衣が苦戦し、失点がかさむ全ニホンチーム。しかし、優は{ソニックバウンド}が終わる動作において、ゼルケトの手の動きが重要な事に気が付き………!?
次回「重要なのは手か」