ゼルケトの必殺技{ソニックバウンド}により、失点させられてしまう全ニホンチーム。しかし、メイヤはこの必殺技に欠点がある事を指摘するのだった………
その後もゼルケトの{ソニックバウンド}に苦戦を強いられる芽衣。芽衣の苦戦から失点がかさむ全ニホンチームは点差を詰められてしまう。
アリサ「メイがあそこまで苦戦するなんて………あの4番そんなに強いの………!?」
アリサは芽衣の苦戦に驚かされていた。
優「目の前でボールが消えるバウンド………あれによって相手との読み合いを殆ど無力化して自身の思い通りにペースを支配するのが奴の狙いって感じになるのかな………」
そんな中、優はなんとか分析を試みていた。そんな彼でも素早くバウンドされるボールを目で捉えるのは不可能な様子を見せていた。
アリサ「読み合いが出来ないってどうしようもないじゃない………!」
アリサは苛立つようにそう呟く。その後もゼルケトは芽衣とマッチアップすると{ソニックバウンド}で芽衣を突破し続ける。しかし、観察を行い続ける中で、優はとある法則性に気づいた。
優「………相手4番の手の動きが気になる。芽衣を突破する時かな。ボールが消えているのに手の動きが止まらない………そして相手を突破した時にはボールは手元に戻ってる………つまり、ボールは目で追えなくなっても消えてる訳じゃないって事かな………? となると、重要なのは手か………!」
優は、ゼルケトが素早いバウンドでボールを消して見せた後も手の動きが止まらない事を察知した。
美矢「どういう事だ、キャプテン?」
美矢は首を傾げながら優の言葉の意味を問いかける。
優「芽衣視点からすれば確かに消えたように見えるんだけどさ………こうやってベンチで見てると不自然さがあるんだよ。でも、これで辻褄が合う。次の4番と芽衣のマッチアップ、ゼルケトの手元をよく見てて」
優は自らの仮説を確認するように、もう何度目か分からない芽衣とゼルケトのマッチアップを目にするよう呟く。そしてゼルケトはまたしても{ソニックバウンド}によってボールを消したが、それでもゼルケトの手はまだ動いていた。
アリサ「………! 本当だ………!!」
優の言葉が事実である事にアリサ達は驚いていた。そして、ゼルケトが芽衣をかわしてから少しして、ゼルケトの手元にボールが出現するように姿を現した。
美矢「ボールが出現した………! キャプテンの言うようにボールは本当に消えたのではなく、目で追えないだけって事なのか………!?」
美矢は優の仮説が当たっている事に驚きを隠せなかった。そして、優は自身の仮説の正解を知り………
優「………完全に消えた訳じゃない上に手の動きでボールの軌道が読めるならば………タイミング次第で読み合いが出来るって事だ………」
優はゼルケトの必殺技の原理を理解した。それを聞いた監督の三浦は優が攻略の鍵を掴んだ事を察知した。その直後、ゼルケトによって芽衣はボールをスティールされ、ボールはそのままコートの外に出た。
審判「アウトオブバウンズ、青ボール!」
審判が試合を止めるコールを行った直後、三浦は審判団に対して交代を告げた。そして………
審判「ニホン、メンバーチェンジ!」
審判は全ニホンチームの交代を伝える。
三浦「月渡に変わって優、頼むぞ」
三浦は芽衣の代わりに優を入れる事を告げる。
優「はい!」
優は芽衣と交代する形で今大会初出場となった。芽衣はベンチの方へ戻って来ると優とハイタッチを交わす。
芽衣「………あの4番、結構厄介だよ………」
芽衣は息を上げながらゼルケトが厄介である事を告げる。
優「………大丈夫さ。攻略法はもう分かってる………!」
しかし、優は自信を持ってコートに歩き出す。そんな彼に対し、芽衣は首を傾げていた。そして、優の出場を心待ちにしていたメイヤは………
メイヤ「やっと来た………今のスコアは28vs24でニホンの4点リード。さっきまで失点がかさんでいたけど、第2Q残り時間3分半でユウを投入………何か策があるみたいね………!」
優の登場を目にし、先程までの退屈が嘘のように試合へ興味を向けるのだった………
4点差まで詰められる中、全ニホンチームはいよいよ切り札の優を投入する事となった。全ニホンチームが危機に陥る中、果たして優はこの流れを変える事は出来るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
芽衣の代わりにPGとして入ってきた優はゼルケトとマッチアップ。ゼルケトは優に対しても{ソニックバウンド}を仕掛けてきたが、優は攻略法を編み出していた………
次回「僕には効かない」