幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ゼルケトの必殺技{ソニックバウンド}を友力が次々と止める事によって、全ニホンチームはカウンターによる戦術を展開。これにより、一気に15点のリードを掴んでみせたのだった………


第444話 僕達を信頼しな

審判「第3Q、始めます!」

 

全ニホンチームは混乱の空気を残しながら、第3Qに挑む事となった。ボールは全ニホンチームからとなり、積牙から友にボールがパスされる。

 

優「よーし、こっからもガンガン点取るぞ!」

 

優はそう言うと前へと歩き出す。

 

ゼルケト「行かせるか!」

 

そんな彼の前にゼルケトが立ちはだかる。優はゼルケトに視線こそ向けていたが………

 

優「………この試合、まだ少しの間は気が抜けなさそうなんでね。まだまだ全力でぶつからせてもらう………!」

 

優はそう言うと、理子にボールを回した。

 

理子「(キャプテンからのパス………!)………くっ!」

 

理子はそのままドリブルで上がり、イジスと対面。しかし、理子はパスを選択せず、シュートを狙おうとするが………

 

イジス「もらった!」

 

直後にイジスにボールを取られてしまった。

 

理子「あっ………!?」

 

理子はこれに動揺。

 

三影「ああ………!! 何やってるんだよもう………!!」

 

そして、全ニホンチームのベンチ陣も焦りや呆れの表情を浮かべるものが何人もいた。

 

イジス「ゼルケト!」

 

イジスはゼルケトへパスをしようとするが、優はそれを防ぐようにスティールする。

 

ゼルケト「ぐっ………! (また4番………!!)」

 

ゼルケトは優に流れを支配されていた。優はボールをすぐさま理子の方へと投げた。

 

理子「………!? (また私へのパス………!? キャプテンは何を………!?)」

 

理子は優の意図が全く読めなかった。理子が動揺しているうちに、彼女がマークしていたイジスが理子の持つボールへと手を伸ばしてきた。理子は慌ててシュートを狙うも、イジスがボールに触れた際に姿勢を崩し、背中から地面に倒れた。

 

優真「ああっ………!!」

 

これには会場内から慌てる声が聞こえた。そして、直後に審判が笛を鳴らし………

 

審判「白5番ファール! フリースロースリーショット!!」

 

イジスのファールを宣告。理子が慌てて行ったシュート体勢は辛うじてシュートと認められた。

 

優「大丈夫か、理子ちゃん………!?」

 

優は慌てた様子で理子の元へ駆け寄る。

 

理子「………どうして………どうして2回目も私にパスしたんですか………!?」

 

理子は震えた声で優に問いかけた。

 

修也「ミドレーユ………! あんまこういう事は言いたくないが、スティール後に無理してその子に回す必要あったか………!?」

 

理子の疑問は修也も似たような疑問を感じていた。

 

優「………修也は黙ってて」

 

しかし、優は理子へのパスが本気のものであった事から修也に対してそう呟いた。そして、優は地面に膝を着き、理子に対して手を伸ばすと………

 

優「………このチームで僕と関わったり、チーム内での君への認識とかから感じた事だけど………君は確かに強いし、チームメイトに良い印象を持たれてないのもあって個人技に走るんじゃないかなって事は何となく分かってた。僕は君が好む戦術を否定する気は無いよ。でも、どんなに凄いシューターだって1人で戦っている訳じゃない。仲間がいるから強くて毎回凄いシュートが撃てるんだ………すぐには信用出来ないのも無理は無いさ。でも………僕達を信頼しな………! 少なくとも僕は君にパスを回すから………!」

 

そう言って、理子に対してチームへの信頼を求めた。理子は優の言葉を聞き、迷う様子を見せていた。取り敢えず理子は優の手を借りて立ち上がったが、その場では優の言葉に対して何も返事が出来ないようであったのだった………

 

 

 

理子の独り善がりなプレイがこの場面で足を引っ張る中、優はそれでも理子にチームへの信頼を抱かせる為にパスを回していた。果たして、優の狙いは理子に届いているのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
理子が迷いながらフリースローを撃っていた為に、シュートは次々と外れていく。しかし、3本目のシュートが外れた時に、再び優が理子の為に動き………!?
次回「私は信じる」
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