全ニホンチームのミーティングにおいて、スペインチームの情報が共有される事となった。中でもスペインチームは3人の注意人物がおり、その記録は全ニホンチームの選手達には驚きを隠せないものであったのだった………
翌日、全ニホンチームの選手達は会場である体育館の第2コートに集合。間もなく、スペインチームとの試合が始まろうとしていた。
三浦「今回のスタメンを発表する。PGは速野、SGはアリサ、SFは鈴原、PFは修也、Cは湯津。以上だ」
全ニホンチームは1回戦のエジプト戦から何人かスタメンを変更したスタメンで戦う事となった。
美矢「今回は速野をスタメンで使うのか?」
今回のスタメンで特に注目されているのは、PGに速野が突入された点である。
理子「………カノンは私と同じ15歳ながら身長が174cmあります。月渡先輩だとミスマッチになるからじゃないでしょうか?」
理子が考察したのは、ヒエロー・カノンが身長174cmと高い事が由来しているようだった。
芽衣「………結局背丈なんだね………」
身長がコンプレックスの芽衣は分かりやすく頬を膨らませて拗ねる様子を見せる。
優「まあまあ………僕もベンチスタートだし、そう気を落とさないで」
優は芽衣を宥める様子を見せる。
芽衣「………ミドレーユくんのベンチスタートとは意味が違うと思うけどね。こういう言い方は好みじゃないんだけど………戦記さんが怪我をしてて、大牧さんが行方不明の今、このチームで真正面から優位に戦えるのはミドレーユくんだけ………スペインの強さはアメリカと並ぶ程なんて言われてるから、ミドレーユくんの出番が無いって事はまず有り得ないよ」
しかし、芽衣は優の話を聞くとすぐに自身の空気を切り替え、優には絶対出番が回ってくると口にした。
優「そうか………というか、切り替えが早過ぎないか君………?」
優は芽衣の切り替えの速さに首を傾げた。そんな会話をしていると、スペインチームの方から4番のユニフォームを着た少女がやってきた。
理子「………! カノン!!」
その少女こそヒエロー・カノンであり、チーム最年少ながらなんと、スペインチームのキャプテンを任されていたようだった。
カノン「久しぶりだね、リコ」
カノンは理子との再会を素直に喜んでいた。
理子「まさかカノンがキャプテンだったなんて………相変わらず凄いね」
理子もまたカノンとの再会を喜んでいた。そんな中、カノンはベンチに座っていた優の前に立った。
カノン「ニホンチームキャプテンのユウ・シロミヤさんですね? 初めまして、スペインチームキャプテンのヒエロー・カノンと申します」
カノンは優に挨拶をする。
優「理子から君の事は何となく聞いた。生憎今回もベンチスタートだが………よろしく頼む」
優は理子に挨拶を返す。
カノン「2日前の試合、密かに見させて頂きました。成程………近くではっきり見ると、見た目に反してどこか覇気がありますね。最初から戦えないのが残念ですが………なんとしてでも引き摺り出しますので覚悟していてください」
カノンは優の覇気を認めつつ、彼を試合に引っ張り出す事を突き付けた。そして、直後に理子に対して指差すと………
カノン「リコ。貴女は私の親友だけど………今日は敵として潰しに来たから。もし今日も試合に出るのなら全力を持って相手に来てよ」
今日は敵として全ニホンチームを叩き潰す事を宣言すると共に、理子に対し全力を持って自身に挑む事を約束させるのだった………
遂に訪れたスペインチームとの試合。先日のミーティングにおいてとてつもない強さを持っている事が明かされたスペインチームに対し、果たして全ニホンチームの攻撃は通用するのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
全ニホンvsスペインの試合が開幕するが、早々にボールを奪われてしまう。そして、初っ端からヒエロー・カノンによる攻撃が行われるのだった………
次回「彼女に出来ない事は無いんです」