幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
遂に訪れたスペインチームとの試合に挑む事となった全ニホンチーム。キャプテンのヒエロー・カノンは全ニホンチームチームに対し、挨拶と宣戦布告を行うのだった………


第452話 彼女に出来ない事は無いんです

今回の両チームのスタメンは以下の通りである。

 

ニホン(白)

PG 17番 速野信太

SG 11番 アリサ・ストライク

SF 16番 鈴原風夏

PF 10番 天野修也

C 14番 湯津張磨

 

スペイン(赤)

PG 4番 ヒエロー・カノン

G 5番 ソンブラ・ソルダドス

SF 6番 リンセ・ファミリア

PF 7番 グリィ・トリウンフォ

C 8番 トーロ・アルハンブラ

 

スペインチームはカノン以外男のチームであり、背もカノン以外は180cm代後半以上、中には2mを超える選手もいる高身長チームだった。

 

光一「ああ見ると、あんな1番小さい子がキャプテンだなんてな………変な感じに思える」

 

光一は、1番背も年齢も下であるカノンがリーダーとなっている事に驚きを隠せなかった。

 

優「………彼女もメイヤと同じで例外に当たるタイプなのかもね」

 

見た目からは想像出来ない何かを思わせる様子は、優にメイヤの事を思い出させる程だった。そしてそれは、観客席で見ていたメイヤ達アメリカチームも感じていた事だった。

 

メイヤ「………スペインチームは聞いていた通りの精鋭揃いね。特に4番のヒエロー・カノン。正直、PGとしてなは私の知る限り彼女が最強と言える………多分ユウも薄々気付いているだろうけど………彼女には目で捉えられない覇気がある。自分で言うのもなんだけど………私が素直に認めている数少ない1人だよ」

 

メイヤも珍しくカノンの事は素直に認めているようだった。実際、これからジャンプボールが行われようとする中で彼女が注目していたのはカノンの方だった。そして審判の笛が鳴り、試合が開幕。ジャンプボールは湯津が制し、ボールは速野に回った。

 

ソンブラ「あーらら、ジャンプボール取られちゃったじゃんか………しゃーなし、俺の出番だな………」

 

ソンブラは気怠そうに動こうとしていた。

 

カノン「まだいい。相手を測るには私1人で十分」

 

しかし、カノンは自分1人でなんとかする事を呟いた。そして、速野がドリブルで上がっている中、カノンは一瞬にして速野の横を抜けた。

 

速野「………は?」

 

速野は持っていたボールがいつの間にかボールを奪われてしまっていた。

 

美矢「一瞬でスティール………なんて奴だ………!!」

 

ベンチから見ていた美矢は驚きを隠せずにいた。アリサと風夏はここでディフェンスに来るが、カノンはあっさり抜き去った。

 

芽衣「速い………! なんてスピードなの………!?」

 

芽衣は驚きを隠せずにいた。

 

修也「止めるぞ、湯津!」

 

修也は湯津と2人で止める事を呟いた。

 

カノン「………大砲を撃ち出す原理は知ってますか? ………圧力による弾丸の撃ち出し………ですよ?」

 

カノンはそう言うと、右足を強く地面に打ち付ける。その瞬間、カノンは2人の間を一瞬で走り抜けた。

 

湯津「なっ!?」

 

2人はカノンのスピードに驚いていた。カノンはそのままシュートを決めた事でスペインチームは先制点を獲得した。

 

理子「………! {キャノンドライブ}………!!」

 

理子は今のカノンの動きが必殺技である事を呟いた。

 

優「キャノンドライブ………?」

 

優は理子の言葉に驚きを隠せなかった。

 

理子「あれは目にも止まらない動きで相手を抜き去る技なんです………! ドライブで踏み込む時の音が大砲のように大きなものに聞こえるから、キャノンドライブと名付けられているんです………!」

 

理子は必殺技について説明をする。

 

戦記「………原理が分かればなんとでもなるエジプトのゼルケトが使っていたドリブル必殺技よりも厄介なのだな………」

 

戦記もこれには驚きを見せていた。

 

理子「………彼女に出来ない事は無いんです。シュートも、ディフェンスも、ドリブルも………全部1人で出来るくらいには得意なんです………!」

 

理子は、カノンのオールマイティな実力について、語りながら改めて驚いていたのだった………

 

 

 

全ニホンチームは初っ端からヒエロー・カノンの1人に圧倒させられていた。果たして、カノンに対抗する術はあるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
理子の解説で、カノンはオフェンス、ディフェンス、シュートの全てに必殺技を持つという事が明かされた。これによりカノンの器用富豪さは通常のメイヤに引けを取らないレベルである事を意味する事となるのだった………
次回「正に器用富豪」
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