スペインチームの選手達のレベルの高さに苦戦を強いられる全ニホンチーム。監督の三浦はメンバーを一気に変える事で、流れを変える為の策に動くのだった………
審判「第2Q始めます!」
審判は第2Qの開幕を宣言。全ニホンチームは交代で優、芽衣、優真がコートに立つ事になった。特に優真は今大会初出場かつ、初心者の自分が世界規模の大会への出場に緊張する様子を見せていた。
優「優真、落ち着け落ち着け。いつも通りやればいい。それに………こう言った急な出場は過去に何回もあったじゃないか。君なら出来るさ………!」
優は優真の頭を撫でると、彼女の緊張をほぐす為の言葉をかけた。
優真「は、はい!」
優真は優の言葉を聞いて少しは落ち着きを取り戻した。優真が落ち着きを取り戻したのを見届けると………
優「張磨さん、前に上がっててください。タイミング良くボール回すので………!」
優は湯津に対し前線に上がるよう指示をした。
湯津「ふぇ? お、おう………!」
湯津は困惑しつつも前線に上がる。試合再開前から湯津をゴール下まで走るのを見たスペインチームの選手達は首を傾げていた。
グリィ「おいおい、ボールを運ぶのが低身長の子ばっかりでいいのか?」
グリィは全ニホンチームの奇策に首を傾げた。
カノン「………背の高さが全てでは無いよ。もしかしたら逆転の為の策かもしれないし………」
カノンだけは警戒心を緩めなかった。そんな中、優真から芽衣にボールが渡る形で試合再開。芽衣はボールをバウンドしながらゆっくり歩き、優真が自身の前に立つのを待っていた。
カノン「(9番の動きが遅い………何を考えているの………?)」
カノンは首を傾げていた。
ソンブラ「(焦れったい………俺が止めてやる!!)」
ソンブラは芽衣の動きに焦れったさを感じ、芽衣の方へと走る。
芽衣「………行くよ!」
しかし、それを目にした芽衣はそう言い放つと、ノールックで優真にボールを回す。
ソンブラ「(パスか………でも、これならまだ俺がスティール出来る!)」
ソンブラは優真からのスティールを狙う。しかし、優真はパスを受けた直後に目にも止まらない速さで前線へボールを回す。
ソンブラ「は、速っ!? (目で負えねぇ………!?)」
ソンブラは優真のパスを捉えられなかった。優真のパスは美矢に渡り………
美矢「キャプテン!」
美矢はそのままスリーポイントライン近くに立っていた優にボールをパスした。芽衣から優にボールが回るまでのこの出来事は5秒にも満たないスピードであり、スペインチームの選手の誰もがまともに対応出来ないものだった。
カノン「っ………!! (嫌な予感の原因はこれだったんだ………!)」
カノンもこれには驚かされていた。そして、優達のパスを目にした三影や理子は驚いていた。
理子「凄いパス………! 確かにあれなら幾らカノンやソンブラでもすぐには対応出来ない………!」
理子はこの策を賞賛する様子を見せていた。
優「これが僕達の新戦術………{音速を超える双翼の奇襲パス(マッハダブルウイングサプライズアタックパス)}だ!!」
優は新戦術の名を口にしながら湯津にボールをパスする。
湯津「おっしゃあ!! ナイスパスだぜ、優くん!!」
湯津は優のパスを空中で受けとり、そのままダンクを沈めた。湯津がアリウープを決めた事で全ニホンチームのベンチにいる選手達は喜ぶ様子を見せた。その一方で、スペインチームの選手達は全ニホンチームの戦術に驚かされており、カノンも例外では無かった。優はカノンの真横を通る際………
優「君達は確かに強いよ。でも、僕達だってこの試合に負ける気は毛頭ない………!!」
カノンに対して自分達も負けるつもりは無い事を言い放つ。それを聞いたカノンは………
カノン「(成程………確かにアメリカのキャプテンが目を付けるよね………)」
観客席にいるメイヤ達に視線を向けるのだった………
全ニホンチームの奇策により、見事スペインチーム相手に反撃を行う事が出来た。ただし、カノンはこの時直感していた。メイヤが全ニホンチーム………いや、優に期待を向けていた理由を………
To Be Continued………
次回予告
全ニホンチームは{音速を超える双翼の奇襲パス}で次々と点を重ねていく。しかし、スペインチームが追い詰められていく程、カノンの闘志も燃え上がっていき………!?
次回「好敵手になりうるかも」