優、芽衣、優真の3人に美矢を加えた4人による{音速を超える双翼の奇襲パス(マッハダブルウイングサプライズアタックパス)}でスペインチームを翻弄した全ニホンチーム。それを見たカノンは、アメリカのメイヤが全ニホンチームへ注目を向けている理由を察したのだった………
その後、優達は{音速を超える双翼の奇襲パス(マッハダブルウイングサプライズアタックパス)}を使う事で得点を稼ぎ続けていた。第1Qでは8vs25となっていた試合も、試合開始から3分半程経った頃には、16vs29とダブルスコアすら脱するスコアになった。
グリィ「くそっ………! こうなりゃインサイドを固めねぇと………!!」
グリィは全ニホンチームの速攻に対し危機感を感じ、インサイドの防御を優先。
芽衣「行くよ!」
そして、ボールは芽衣、優真、美矢の順にボールが回り始め、次に優へとボールが回り、優は1度美矢にボールを戻した後に、美矢はまたしても優にボールを回した。
グリィ「(ここからまた14番にパスだろ………!?)」
グリィは湯津へのパスを予測し、マークが無い優そっちのけで、優と湯津のパスコースと思われる、優と湯津の間に立った。
優「………甘い!!」
しかし、パスコースが潰された程度で優達の戦術が止まる事など無い。現在優はスリーポイントラインの外に立っている。これが意味する事に真っ先に気付いたのはスペインチームではカノンだけだった。
カノン「………! グリィ! ユウさんのマークを外しちゃダメ!!」
カノンはグリィに声をかけたが既に遅かった。優は迷う事なくスリーポイントシュートを放った。優の放ったシュートは綺麗に決まり、全ニホンチームはスコアを19vs29の10点差へと迫らせた。
美矢「キャプテンのスリーだ!! 攻撃が全部湯津だけに回ると思うなよ、スペインチーム!!」
美矢はしてやったりという表情でスペインチームの選手達に言い放つ。
グリィ「く、くそっ………!!」
グリィは悔しそうな表情を浮かべる。その一方でカノンは優のスリーに目を向けており………
カノン「(やっぱり綺麗なシュート………これまで多くのシューターを見てきたつもりだけど、あそこまで綺麗なシュートは見た事が無い………もしかしなくてもこの人は………私の好敵手になりうるかも………!!)」
優のシュートの綺麗さに心惹かれ、優への注目を始めていた。それと同時にカノンの緑色の目には少しずつ輝きが現れ始めており、コート内で唯一彼女の目の輝きを捉えた優はその様子に驚き、観客席で見ていたメイヤも同じように感じ取っていた。
メイヤ「………ヒエロー・カノン、もしかしたらとは思っていたけど………彼女も入れると見て間違いないかもしれない………100%の力………{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に………!」
それはメイヤが以前の全ニホンの試合で見せ、優も偶発的に入る事が出来た{100%領域}の力である。
優「(………もしも彼女が100%で戦えるとしたら、大河さんがいない上に、僕も前に偶然入れた状態でしかない全ニホンチームは実質的に彼女を止める事が出来なくなる………)」
優は今カノンを本当の意味で全力にさせるのはあまりにも危険である事を察知する。優は慌てて監督の三浦に向けて手のジャスチャーでTを作った。
三浦「(優がタイムアウトを欲している………? それにやけに慌てているな………よし)」
三浦は優の慌てた様子からこれに頷くと、審判団にタイムアウトを申請する。そして審判の笛が鳴り………
審判「ニホン、タイムアウト!!」
試合はタイムアウトとなった。これは観客席でメイヤと共に試合を見ていたフリエとシュガーも驚いていた。
フリエ「ここでタイムアウト………流れはニホンチームにあるはずです」
フリエもこれには首を傾げた。しかし………
メイヤ「いや………ここでタイムアウトする事にはスペインチームのヒエロー・カノンを乗せない思惑があるのよ」
同じ100%の可能性を感じたメイヤだけは、このタイムアウトの意味を理解していたのだった………
全ニホンチームが追い上げる様子を見せる中、カノンは100%に入る予感を見せていた。果たして、本当に彼女にはその素質があるのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
カノンを乗せない為に、優はチームの調子のスロー化を提案する。これには誰もが驚いていたが、カノンの様子から見過ごす訳にもいかないという話になり………?
次回「100%の可能性」