幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
スペインチーム相手に点差を詰め寄る全ニホンチームだが、カノンは優に注目すると共に{100%領域(ハンドレッドリジョン)}へと入る予感を優に与えた。それに気付いた優は慌ててタイムアウトを三浦を通して要求。これによって試合は一時的に止められる事となったのだった………


第459話 100%の可能性

突然の全ニホン側のタイムアウトは会場内に混乱を与えた。そして全ニホンチームもそれは同じだったが………

 

優「………突然タイムアウトを取る要求をしてすみませんでした。でも、さっき感じたんです。ヒエロー・カノン、彼女から100%の可能性を感じたので………」

 

優は三浦にカノンが{100%領域}に入るのではないかという予感を伝えた。

 

戦記「何だと………!? お前や大河、アメリカのメイヤ・デビルが見せた100%の力をあのヒエロー・カノンも使えるというのか………!?」

 

これには普段冷静な戦記も驚いており、優に対しそう問いかける。

 

優「あくまで可能性の話ではありますけど………これが本当なら入られた時点で手が出せなくなります。僕が前メイヤ相手に同じ真似が出来たのは偶然ですし、自在に100%の力を使っていた大河さんがいない今、彼女を完全に集中させちゃいけないのは間違いです………!」

 

優は慌てた様子で戦記に対して答えを返す。そして………

 

優「………監督、ここは1度{音速を超える双翼の奇襲パス(マッハダブルウイングサプライズアタックパス)}を止めるべきです………!」

 

優は先程まで戦術の主軸にしていた{音速を超える双翼の奇襲パス}による攻めを止める事を進言。三浦もこれには悩む様子を見せていたが………

 

夢流「監督、優くんの言うようにもしカノンちゃんが100%の力で戦えるようになったら、対処する術は一気に無くなってしまう。攻撃力が落ちるのは手痛いけど、彼の提案は有りだと思うよ」

 

コーチの夢流が優の提案に賛成し、三浦に対し助言をする。それを聞いた三浦は………

 

三浦「………分かった。優、月渡、影美の3人を下げる。ここからはFを修也と三影に任せる」

 

先の戦術で必要な人材だった美矢以外の3人を下げる事に決めた。Fの方には修也と三影が入る事になった。そしてSGを誰にするかを言おうとした時………

 

理子「………お父さん、私も出して。この試合、絶対に負けたくない………キャプテン達と一緒に勝ちたいから………!」

 

理子は自身が出場したいと直談判を行った。しかもその理由はこれまでの独り善がりなものでは無く、チームとして勝ちたいからというものだった。

 

優「理子………!」

 

優も理子の変化に驚いていた。

 

三浦「理子………今ここでお前を使うのは………」

 

三浦は理子の直談判に対し驚く様子を見せており、そう簡単に出場させるとは言えなかったが………

 

優「いいんじゃないですか? 理子がチームの為にだなんて言うなんて大きな成長ですよ。実際最近はチームに溶け込み始めていましたしね」

 

優は理子の言葉に感心し、彼女の出場を後押しする。

 

優「皆だっていいだろう? ここで理子を出したって………!」

 

優は更にチームメンバーにも確認を取る。優に問いかけられた春香達は皆、優の言葉に頷く様子を見せた。

 

三浦「………分かった。SGは理子だ」

 

三浦は押される形で、理子を出場させる事に決めたのだった………

 

 

 

カノンの{100%領域}を警戒して、チームとしてのペースを落とす作戦に出た全ニホンチーム。果たして、この方針転換は吉と出るか凶と出るか………?

To Be Continued………




次回予告
カノンは優との対決がお預けになる中、友である理子との対決に挑む。チームの為に戦う理子の成長に、カノンもどこか驚く様子を見せたのだった………
次回「変わったね」
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