幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

462 / 650
前回までのあらすじ
理子がサポート役に回る事で、全ニホンチームはスペインチームを相手に健闘していた。しかし、カノンからは{100%領域(ハンドレッドリジョン)}の気配はより一層強まるのだった………


第462話 そういう事だったのか

カノンの目の輝きが強まる光景………優はその様子が全く消えないばかりか寧ろ強まっている事に驚きと困惑を与えられていた。

 

優「(………僕の勘違いの線は………いや、この状況だとそれは殆ど無い。前にメイヤで感じた気配と全く同じだもんな………しかし、何が彼女を乗せている………!? 早く気付かないと取り返しがつかなくなる………!!)」

 

優は危機感を煽られるようにそう考えていた。優本人も自身に焦りが見え始めている事を理解しながらもカノンに視線を向ける。この時のカノンはドリブル中の美矢の前に立っていた。

 

カノン「………止める!」

 

カノンは美矢の前に立ちはだかる。美矢はノールックで横に立つ理子にボールを回す。カノンが理子の方へ視線を向けたのを目にした美矢は、すぐさまカノンの後ろに回り込む。そして………

 

理子「………美矢先輩!」

 

理子はカノンの後ろを走っていた美矢に鋭いパスを送る。そして、美矢はすぐさまレイアップを決めた。

 

修也「よーし! 美矢姉が決めた!! これでスコアは32vs36! 4点差ならなんとかなるはずだ!!」

 

第2Q残り1分半、全ニホンチームはスペインチームを相手に4点差まで追い上げた。そして、またしてもフォローに回った理子を目にしたカノンは………

 

カノン「(リコはフォロー役として上手い立ち回りをしている………チームとしては敵だからあまりこういう事は言わないんだけど………私達スペインにくらいつくだけの戦力になっているのは素直に褒めるよ、リコ………!!)」

 

理子に対し、目の輝きを強めた。

 

優「………! そうか!そういう事だったのか………!!」

 

それを見た優は漸く答えに辿り着いたようだった。

 

春香「ど、どうなされたのですか………!?」

 

優の様子を見た春香達は驚きを隠せなかった。

 

優「………ヒエロー・カノンから100%の可能性が消えるどころか強くなっていたのは、理子に注目を向けていたからだったんだ………! それに理子は最近選手としてのスタイルや人間性が大きく変化した子だ………彼女も幾らかそれには気付く………どうしてこんな簡単な事に気づけなかったんだ………!」

 

優は右手で頭を搔きながら、カノンから{100%領域}の気配が消えなかった理由を呟く。優の言葉に春香達もどこか納得しながら困惑する様子を見せる。

 

優「………もっと早く気付くべきだった………!」

 

優はこの事実にもう少し早く気付くべきであったと、どこか 後悔する様子を見せたのだった………

 

 

 

カノンから{100%領域}の可能性が消えなかったのは、理子への注目を向けていたからだった。果たして、この影響が試合にどのような影響を与えてしまうのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
理子への注目を何度も行っていたカノンが{100%領域}に入るのは時間の問題だった。しかし、全ニホンチームは運良く第2Q終了を伝えるブザーに救われるのだった………
次回「救われたな」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。