幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
カノン対策として優がPG出場をする事になった全ニホンチーム。緊張感から思わず怖気付いていた優だが、春香の言葉で自信を取り戻す事が出来たのだった………


第465話 負けていませんよ

審判「第3Q始めます!」

 

審判が第3Qの開始を宣言し、試合が再開。全ニホンチームは美矢に変わって優がコートに立った。

 

カノン「ユウさん………!」

 

カノンは優の再登場に驚きつつも、どこか嬉しそうだった。そして、優の出場には観客席から試合を見ていたメイヤも喜んでいた。

 

優「(100%の相手に敵う算段は持ち合わせてないが………やってやる! 僕に出来る事を………!)」

 

この時の優は、彼にしては珍しくノープランだったものの、自信を取り戻した事で幾らか冷静だった。

 

春香「(優さんが調子を取り戻したみたいで良かった………)」

 

春香は優の様子に安堵する様子を見せたのだった………

 

 

 

そしてスペインボールによる試合再開。スペインチームはカノンがドリブルで上がっていく。

 

優「行かせるか!」

 

そこへ優が立ちはだかる。

 

カノン「(ユウさんとの真正面からの対決………! 私が内心望み、楽しみたいこの対決………!)」

 

カノンは優との対決に心躍らせながら、彼を普通のドライブでかわした。

 

修也「なっ!? ミドレーユを抜いた………!?」

 

このプレイから、優でもカノンを止める事は出来ないと会場内の殆どが考えている様子を見せた。

 

春香「………いえ、負けていませんよ………!!」

 

だが、春香は優を信じていた。そして春香の言葉通り優は音も立てない素早い動きでカノンの前へと回り込んだ。そう、優はこの場面ではわざとカノンを抜かせていたのだ。

 

カノン「(この動きは………!?)」

 

優の動きを目にしたカノンは、その動きを見るのが初見であるという点はあるものの、思わず不意を突かれた。そして優はその不意を突いた瞬間にボールをスティールした。

 

美矢「{ニンジャディフェンス}………!!」

 

優は必殺のディフェンス技でカノンからボールをスティールした。

 

光一「すげぇ! 優が単独で止めちまった………!!」

 

優が単独でカノンを止めた事には会場内の誰もが驚く様子を見せていた。そして、カノンをかわした事がスペインチームの選手達に確かな動揺を与えた。

 

ソンブラ「く、くそがああ!!」

 

ソンブラが自身のポジションそっちのけで優のディフェンスに走る。しかし、優はソンブラが自身の前に来たのと同時にボールをパス。スリーポイントラインの外でフリーになっていた理子にボールが渡った。

 

ソンブラ「………! し、しまった………!!」

 

こうなってはフリーになった理子を止める術はスペインチームに無く、理子はスリーポイントシュートを沈めた。

 

三影「よっしゃあ!! 遂に1点差だー!!」

 

これにより、スコアは37vs38となり、遂に1点差となった。優は理子に駆け寄ると………

 

優「ナイスシュート………!」

 

一言だけそう呟いてディフェンスへ戻った。優に褒められた理子は嬉しそうな様子を見せていた。そして、優がカノンの真横を通り過ぎる一瞬、カノンは優の目が輝いたのを目にした。

 

カノン「………! (この気配………まさかこの人も………!?)」

 

この瞬間に、カノンは優も{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に入る可能性を持っている事を察したのだった………

 

 

 

カノンとの実力差を感じつつも、彼なりにカノンへと食らいついていく優。果たして、優はカノン相手に戦い抜く事は出来るのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
優にも{100%領域}の予兆が見える中、優は再びカノンからボールをスティールする事に成功する。しかし、これがカノンのトリガーを引く完全なきっかけとなってしまうのだった………
次回「私のトリガー」
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