優の怒り、そして、美矢の想いを知った光一。これにより、美矢のパスが取れるようになった光一は、シュートを決めると同時にワンスローをもらい………!?
バスケットカウントワンスローのコールに、光一は無言でガッツポーズをする。
美矢「光一………!」
美矢は光一に駆け寄る。
光一「………勘違いすんなよ、俺はまだお前を許してねえからな………美矢」
光一は美矢に対して突き放すような事を口にした。しかし、その割には嬉しそうだった。それを目の当たりにした美矢も思わず嬉しさをこぼした。
美咲「や、やった! パスが繋がったよ!! しかも、フリースローまで!!」
そして、美矢から光一へのパスが初めて繋がった事に、巫魔のベンチでは喜びの声が。更に………
戦記「ボールが繋がったな………これで、巫魔の穴が1つ繋がった。舐めているとお前が負けるぞ、速野………」
戦記は巫魔の成長を感じとり、同時に速野が持っていた慢心を指摘していた。
速野「ま、まだたかが2点だ! 俺達のプレイなら、こんな連中に負けはしない!!」
だが、速野は巫魔を相変わらず認めなかった。これには爆速監督の羽端も………
羽端「(速野くんはプライドが捨てられずじまいのようだね、さて、これがどれだけ持つかな………)」
速野の心中を見抜き、そう考えると共に少し首を傾げた………
美矢と光一のホットラインが形成された事で、巫魔の{双翼のパス(ダブルウイングパス)}は更に強固なものへと進化した。結果、第2Q中盤、巫魔は28vs31と、3点差が崩せないながらも、爆速に大きくプレッシャーを与えていた。
速野「(ダメだ………さっきから突き放せない………!)」
このプレッシャーに1番苦しんでいたのは速野だった。彼は巫魔の真っ直ぐで強いバスケに押されていたのだ。
速野「ぐっ!」
それでも速野はレイアップを決めようとするが………
優「だりゃっ!」
優の懸命なディフェンスに阻まれ、ボールはコートの外へ。
審判「緑ボール!!」
再開は爆速側のボールとなったが、速野はイバラキ三大王者でもないチームが、自分達に喰らいついているのが、信じられずにいた。
羽端「こりゃ参ったな………まあ、巫魔にも問題はあるみたいだけど………」
羽端は参った様子を見せると同時に、ニヤリと口元で笑みを浮かべながら優へ視線を向ける。
優「はあっ、はあっ………」
そう、優にはスタミナの限界が来ていた。これには、観客席の修也も気づき………
修也「優の息が上がっている………あのパスを行使しまくったせいか………!」
その原因が{双翼のパス}にある事も気づいた。
芽衣「巫魔にとっては優くんの離脱はとても重たいはず………困ったね………」
芽衣はそう言って、巫魔の危機を予感していた。
ゆうか「………優くんを先発させるとどうしてもこの問題が出てしまうわね………しかし、素早くパスが繋がらなければ、爆速戦は勝てない」
ゆうかも、優が離脱すれば、高速パス戦術が使えなくなる事を察知していた。
あずさ「じゃあ、どうすれば………!!」
あずさ達は縋るようにゆうかを見つめる。するとゆうかはベンチを立ち………
ゆうか「………切り札を使うわ」
そう言って優真に視線を向けると………
ゆうか「優真ちゃん、出番よ」
ゆうかは優真を指名した。
あずさ「え、ええっ!?」
優真「わ、私が………!?」
これに対して優真は驚き、あずさ達も驚いていた。
ゆうか「そうよ。勝つ為に貴女を使うの。さあ、準備して」
ゆうかがそう言うと、優真は………
優真「は、はい!」
信じられない様子を見せながらも、軽く準備運動をする。そして、それから1分もしないうちに………
審判「プッシング! 白10番!」
積牙が2つめのファールをしたタイミングで………
審判「交代です!!」
ゆうかの指示で巫魔は選手交代。18番の白いユニフォームを着た優真は、緊張しつつも、コートへ足を踏み入れたのだった………
巫魔は爆速へくらいついて行くも、優のスタミナ問題が浮上してしまう。果たして、優真との交代で、流れを変える事は出来るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
優真の登場には、その場にいる者の殆どが首を傾げる。しかし、優真は巫魔の高速パス戦術を存続させる為の重要な選手で………!?
次回「なんだコイツは」