幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
互いに譲らないまま際限なく続く{100%領域(ハンドレッドリジョン)}同士の1on1。しかし、カノン側が焦りを見せ始めた事で優がその均衡を破壊しスペインチームを圧倒。スペインチームの選手達もまた、何も出来ない事に苦心する様子を見せたのだった………


第472話 精神レベルの違い

その後も優とカノンの2人による1on1の激闘が展開されるが、カノン側は先程のチームメイトの様子から集中力を切らし始めていた。これにより、優が1on1を制する展開が多くなり、全ニホンチームが次第に押し始めていた。

 

カノン「あっ………! (また取られた………!)」

 

カノンはチームメイトの事が気になるあまり、優に出し抜かれ始めていた。

 

グリィ「止めてやらああ!!」

 

グリィ達も奮戦するが、全力の優の前では敵ではなく、優はインサイドの守りを固めるグリィ達を嘲笑うかのようにスリーポイントシュートを放つ。おまけにシュートを撃った直後に優はディフェンスの為に自陣へと戻り始めており、シュートが決まった時にはもうカノンの前に立っていた。

 

春香「スリーを撃ってゴールへ入る前にディフェンス………どんなシューターでも余程の自信が無いと出来ませんよ、あんな真似………」

 

優の動きには、全ニホン有数のシューターである春香も思わず苦笑いを浮かべてしまう程だった。そして、観客席で見ていたメイヤ達も、試合が優によって傾いて来ている事に気付いていた。

 

シュガー「ワンサイドゲームになり始めてきたね。相手の4番の100%も強いけど、ミドレーユの方が圧倒的なのかな」

 

シュガーは、優の圧倒的な実力による展開が今の状況を引き起こしているのかと首を傾げる。

 

メイヤ「いいえ、それはちょっと違うわ。さっきからヒエロー・カノンが集中力を切らしているように見える………言うならば、精神レベルの違いよ」

 

しかし、メイヤはこれが精神面での差である事を呟いた。

 

フリエ「と、申されますと………?」

 

フリエは首を傾げながらメイヤに詳しい内容を問いかける。

 

メイヤ「この{100%領域}同士の対決で1番苦しいのは当人達では無く、寧ろ他の選手達なの。無力感に支配されて何も出来ずに悔しさを見せる。ヒエロー・カノンはその事に気付いてしまい、それが気がかりとなって集中力を切らし始めてしまったという訳」

 

メイヤは、今の状況に苦しんでいるのは優とカノン以外であり、カノンはそれに気付いた事から集中力を切らしている事を指摘する。

 

フリエ「………ならばユウもその現状には気付いているのではないのですか? 彼も洞察力は高い方だと思いますが………?」

 

するとフリエは、優の方はどうなのかを問いかける。それを聞いたメイヤはフッと笑う様子を見せると………

 

メイヤ「十中八九気付いているわよ。でも、その割には冷静さを保っている………それだけ自分しか戦えない事に対する覚悟が強いのか………それとも過去にそうなった事が何度もあるか………」

 

優も現状に気づいてはいるだろうが、それでも冷静さを保って戦っている事を指摘した。その理由についてメイヤが特定する事は出来なかったものの、優は巫魔でも似たような状況を幾度となく経験してしまった為なのか、慣れてしまっていたようだった。

 

優「(こんな状況になった回数なんてもう覚えても無いが………カノンの集中力が途切れ始めているのは絶好のチャンスだ。点差をここで詰寄って見せる………!!)」

 

どうやら、優はカノンの集中力が途切れ始めている事をチャンスとして、逆転を図っているようだった………

 

 

 

カノンの集中力が途切れ始めた事で勝負は優が優位になり始めていた。果たして、全ニホンチームはこのまま逆転を掴む事は出来るのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
優の活躍により、第3Qを1桁差に抑え込む全ニホンチーム。一方、押され気味になっているスペインチームは危機を感じていたが、グリィやソンブラ達は今の現状からある覚悟を決めるのだった………
次回「お前に託す」
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