幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
カノンが集中力を切らし始めた事により、既に覚悟を決めている優が試合を支配し始めていた。それを見たメイヤは、優とカノンの覚悟の差を感じていたのだった………


第473話 お前に託す

その後、試合は第3Qが終わるまで優が優位な展開が続き、54vs61の7点ビハインドにまで追いついていた。

 

美矢「流石キャプテンだぜ! たった1人で17点も取っちまうなんてさ!」

 

美矢はベンチに戻ってきた優の肩を叩きながら褒める。

 

優「………そりゃどうも」

 

しかし、優はまだ{100%領域(ハンドレッドリジョン)}が抜けきっていないのか、過去に集中しきった時のように口数が少なかった。

 

三影「冷たいなぁ………折角流れを掴んだ立役者なのに」

 

巫魔のメンバー以外は、今の優の様子に首を傾げていた。

 

戦記「まあそっとしておいてやれ。今の優は普段以上に集中しているんだ」

 

戦記は優を気遣い、彼を集中させたままにしておく事をチームに共有するのだった………

 

 

 

一方その頃、スペインチームは慌てる様子を見せていた。

 

リンセ「うあああっ! このままじゃ逆転されちまう! どうすりゃいいんだー!!」

 

チームの思わぬ危機にチームは崩壊しかかっており、カノンもどうしたものかと落ち込む様子を見せていた。

 

グリィ「………なあ、俺考えたんだよ。この試合の行方をカノン………お前に託すってさ………!!」

 

すると、グリィはこの状況に陥った故か、試合の行方をカノンに託す事を心の中で決めた。

 

カノン「わ、私が………!?」

 

カノンは驚いていた。相手の出方を見る為にカノン1人が戦う戦術は確かにあるが、この大事な局面でカノン1人に全てを託すという選択はカノン本人がそのような経験をした事が無かった故か、かなり驚いているようだった。

 

ソンブラ「………仕方無いか。あの4番を止められるのはカノンだけだ。俺もカノンに託す」

 

ソンブラはグリィの言葉に頷き、カノンに試合の行方を託す事に決めた。

 

カノン「私もやれる事は全部やるけど………正直博打ではあるよ………? ユウさんもかなり強いし………」

 

カノンは、自身に全てを託すという事は博打的行為であるとチームに語る。

 

グリィ「分かってるさ! でも、この状況で1番有効でもある。はっきり言って、年下のお前に才能でも実力でも負けてるのは悔しいけどさ………俺はお前をキャプテンとして認めたんだ! だから信用するさ!」

 

しかし、グリィ達はそれも承知だった。それを聞いたカノンは少し考え込む様子を見せていたが………

 

カノン「………分かった。皆の想いを背負って………私はユウさんと戦うよ!」

 

カノンは覚悟を決め、グリィ達の想いを背負って戦う事に決めた。これにより、カノンの目の輝きが戻り始めると共に、切れかけていた集中力を取り戻すのだった………

 

 

 

追い詰められるスペインチームは、カノンに試合の行方を託すという大博打に打って出た。しかし、チームの信頼関係からカノンがそれを承諾。試合は再び激動の対決が迫っていたのだった………

To Be Continued………




次回予告
第4Qに入りカノンが集中力を取り戻した事で、試合は再び混戦状態となる。これにより、試合の行方は再び予想が不可能な状況へと陥るのだった………
次回「一筋縄じゃいかない」
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