幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

474 / 650
前回までのあらすじ
第3Q終了時点で、54vs61の7点差。全ニホンチームの逆転が見え始める中、スペインチームはカノンに行方を託す大博打に打って出る。しかし、選手達がそれを受け入れ合った事により、カノンは目の輝きを取り戻すのだった………


第474話 一筋縄じゃいかない

審判「第4Q始めます!」

 

審判により第4Qが開幕。ボールは全ニホンチームで始まり、理子から優へと回った。

 

美矢「行け、キャプテンー!」

 

全ニホンチームは優による攻撃を期待する。しかし、そこへ目の輝きを取り戻したカノンが立ちはだかる。

 

優「っ………!! (迫力が凄い………!!)」

 

カノンが調子を取り戻した事に驚きを隠せない優。そして、それは観客席から試合を見ていたメイヤも感じていた。

 

メイヤ「ヒエロー・カノンの集中力が戻り始めた………!?」

 

カノンの集中力が戻った事で、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}経験者内での緊張感はとてつもないものになった。実際、優も思わず足を止めてしまう程だった。

 

戦記「(………どうした? 今のキャプテンが足を止めるなんてイレギュラー以外の何物でもない………まさか、ヒエロー・カノンに対して危機を感じたのか………!?)」

 

戦記には{100%領域}の気配が察知出来ないようだが、優の様子から優達の中でイレギュラーが起きている事だけは感じていた。そして、カノンは素早い動きで優からボールをスティールした。

 

光一「な、何っ!?」

 

優がボールをスティールされた事に困惑する一同。

 

優「ぐっ………逃がすかぁ!!」

 

しかし、優は間一髪でノールックのバックチップでカノンの手元にあるボールをコート外へと吹き飛ばす。ボールは扉の方へと飛んでいくと、そのまま扉を貫通して廊下の方へと飛んでいってしまった。

 

審判「あ………アウトオブバウンズ! 赤ボール!」

 

あまりの展開の速さに驚きを隠せない会場の観客や審判達。たった10秒の展開にも関わらず、その内容はとてつもなく濃かった。

 

優「はあっ、はあっ。ふうっ………(危なかった………やっぱり100%の選手相手は一筋縄じゃいかない………)」

 

カノンから危機を感じていた優は内心安堵していた。一方、他の全ニホン選手達は優の行動に首を傾げていた。

 

アリサ「ボールをコート外に出して逃げるなんて………ミドレーユらしくないわね………?」

 

優がボールをコート外に出す選択を疑問視する中、戦記は優の内心を察して口を開いた。

 

戦記「………そうするしか無かったのだろう」

 

戦記は優がそのような選択を取らざるを得なくなってしまった事を予感していた。そして、優に目を向けると………

 

戦記「だが俺達は信じるしかない。キャプテンの一挙手一投足に………」

 

それでも試合に勝つには彼を信じる他無い事を呟くのだった………

 

 

 

カノンの集中力が戻った事で、試合は再び激しい激動の対決へと動きだした。果たして、全ニホンチームは逆転する事が出来るのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
カノンの集中力が戻って来た事で、優は手を打たねば負ける事を予感する。そこで優が考えたのは、{100%領域}で味方と連携するという、これまでに成功した例が無いものであった………
次回「不可能を可能に変える」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。