幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

476 / 650
前回までのあらすじ
理子に対する策として、優は{100%領域(ハンドレッドリジョン)}状態でパスを行うという常識を破る戦術を実現して見せた。これはメイヤすらも、優を不可能を可能に変える男と認識させられる程の神業だった………


第476話 スタミナ切れが近い

{100%領域}でのパスが可能となった優は、カノンを押える事を主軸に置く事を考え、全ニホンチームが得点を狙える環境を作り出した。

 

戦記「………パスが出来るとなると、完全に優が有利だな。優とヒエロー・カノンが同じ立ち位置と考えられる状況の今、優が奴を押さえてしまえば後の4vs4は至って普通のバスケットだ。100%同士の対決でまさかこのような落とし穴を実現させるとはな………」

 

試合残り時間が5分を切ったタイミングにおいて、戦記は優の実力と戦術に度肝を抜かれていた。そして、{100%領域}で優が使う{超回転のパス(スーパーローテーションパス)}にも1つ厄介な点があった。それは1回バウンドを挟むという点である。これまで言われていたように{100%領域}によるパスは、威力が強過ぎる為に受け止められないというものであったが、優はその威力を意図的に軽減する為にバウンドを挟んでいる。

 

優「はあっ!」

 

優は再びパスを行い、1度ボールをバウンドさせる。そしてボールは直線上………と見せかけて突然真横に飛び、理子の方へと回った。

 

ソンブラ「なっ!? (くそっ! 誰にパスが来るか分からねぇ………!)」

 

ソンブラは困惑を隠せず、その隙に理子がスリーポイントシュートを放ってしまい、そのまま3点を加えた。

 

メイヤ「あのパス、1回バウンドする際に勢いを殺す事によってパスの方向をコントロールしている技なのかもしれないわね。ここまで何回かあのパスを行っているけど、そのパスは味方の手元に正確に渡っている。それにパスの軌道はユウ以外には全く読めない………これは相当恐ろしいパスと言えるわね………」

 

観客席で試合を見ていたメイヤも、優の圧倒的なパスに圧倒させられていた。カノンのスリーによりスコアは64vs65と1点差に迫っていた。しかし、全ニホン側でも問題は起きていた。

 

優「はあっ、はあっ………(くそっ、体が重い………こりゃスタミナ切れが近い………!)」

 

それは優のスタミナがかなり危険なところにまで落ちている事だった。試合時間がまだ残っているこの局面では危機的状況であると言える。

 

優「(倒れようとするな………せめて………試合が終わるまでは立ち続けろ………!)」

 

だが、優は自身の精神力でなんとか己を奮い立たせるのだった………

 

 

 

試合は残り時間5分。スコアも1点差と全ニホンチームにも勝利の希望が見える状況だった。しかし、優もスタミナ切れが近く危機的状況には間違い無かった。果たして、この試合の運命は如何に………!?

To Be Continued………




次回予告
全ニホンチームは逆転を試みるものの、カノン達スペインチームの懸命なプレイにより逆転が実現出来ない。そうしている内に刻一刻と時間は無くなっていくのだった………
次回「もう時間は残されていない」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。