優はスタミナ切れ寸前の中、カノンのドライブを無意識に再現する。動揺したカノンから偶然バスケットカウントワンスローを獲得する事により、スコアは66vs64でリードを掴むのだった………
審判「フリースロー!」
審判は優にボールを渡す。しかし、優は既に足の感覚がなく、手だけでボールを放り投げた。優が投げたボールはリングの上を数秒回った末にゴールへ入った。
積牙「これで3点差………これなら!」
誰もが全ニホンチームの勝利を確信する中………
カノン「パス!!」
カノンは前線へ走り出していた。彼女の意を組んだグリィがボールをさっさと拾い上げると、カノンに向けて投げ飛ばした。
優「しまっ………! ぐうっ!?」
優は彼女を追いかけようとしたが、スタミナに限界が訪れ、振り返った直前に倒れてしまった。
春香「ゆ、優さん!!」
既に試合が再開している為、試合は止まらない。全ニホンチームは残る4人で必死に自陣のゴールへ走っていた。
理子「(負けない………! キャプテンの分まで私達が………!!)」
理子は懸命に走り、カノンの後ろへ追いつく。
理子「(幾らカノンでももうスタミナは限界のはず………追いつける………!!)」
理子はスリーポイントラインギリギリでカノンに追いついた。この時点で残り時間は3秒を切っていた。
理子「うあああっ!!」
理子はカノンと同タイミングで飛び上がる。
カノン「………リコなら追い付くと思ってた」
しかし、カノンは突然そのような事を呟いた。理子がその言葉を聞くと、カノンがやや前に飛んでいる事に気づいてしまった。そして2人は接触。審判の笛が鳴ったタイミングでタイマーがストップ。カノンの放ったスリーポイントシュートが入った時、残り時間は0.8だった。更に………
審判「………プッシング! 白20番! バスケットカウント、ワンスロー!!」
なんとここで理子のファールがコールされてしまった。スコアは67vs67。ここでのフリースローはあまりにも痛すぎた。
メイヤ「これは予想外だわ………まさかあの場面でファールを貰う為にわざとスピードを落としていたとはね………」
そう、カノンは理子からファールを貰う為にわざとスピードを落としていたのだ。自らのファールをコールされた理子は絶望を感じていたのだった………
そして、カノンのフリースロー。もしカノンがここでフリースローを落とせばそのまま時間切れになる為、大会ルールにより延長戦となる。
カノン「(このチャンスはあまりにも大きい………けど、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}でスタミナが無いのは本当だし………ここは外せない………!)」
カノンは{100%領域}によってスタミナが残っていない為、彼女の緊張感はとてつもなく強かった。そして、カノンはボールを放り投げる。彼女が放り投げたボールは数秒間リングの上を回っていた。
理子「(落ちて………! 落ちて落ちて落ちて落ちて………!!)」
全ニホンチームはフリースローが失敗する事を望んでいた。だが、ボールは静かにリングの中へと沈んでしまうのだった。
理子「………!!」
これによりスコアは67vs68。時間は1秒も無いため、コート外からのパスをした時点で試合は終わってしまう。誰もがその現実に押し潰されボールが投げられない中、フラフラと自陣ゴールまで戻ってきていた優がゴール下に落ちたボールを拾うと、修也に投げ渡した。修也がボールをキャッチした瞬間に試合終了を知らせるブザーが鳴り響く。これにより全ニホンチームは惜しくも破れてしまった。
メイヤ「………衝撃の結末ね。ここまでの激戦の決着を着けたのはフリースローなのは………」
観客席のメイヤは試合が終わっても尚驚きを隠せずにいたのだった………
激しく長かった試合は惜しくも1点差で全ニホンチームが敗れてしまった。これにより戦績は1勝1敗。全ニホンチームはこのリーグ戦において負けられない状況へと追いやられてしまうのだった………
To Be Continued………
次回予告
1点差という惜しすぎる点差で敗れてしまった全ニホンチーム。特に理子は自らのせいで敗れてしまった事に涙を流してしまうのだった………
次回「私のせいだ」