幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優がフリースローを決めたものの、カノンが執念でスリーポイントシュートとフリースローを沈めて見せた。これにより全ニホンチームは後一歩届かずに敗れてしまうのだった………


第480話 私のせいだ

修也「くそっ!!」

 

全ニホンチームのメンバーは試合に敗れた事を悔しがっていた。対象的にスペインチームのメンバーは勝利を喜んでいたが、カノンは試合が終わって少しすると地面に膝を着いた。どうやら彼女にも限界が来たようだった。

 

カノン「(本当に危なかった………もし優さんがもう1プレイ出来ていたら………この試合は勝てなかったかもしれなかったかな………)」

 

カノンはギリギリの勝利に驚く様子を見せていたのだった。そして優も体力が切れており、地面に膝を着いていた。そして、スコアボードを見ていた理子。彼女は試合に敗れた事が受け入れられず、目から涙を零していた。

 

理子「私のせいだ………私の………!」

 

理子は泣きながら自らを責めていた。どうやら最後のファールで逆転を許してしまった事に強く責任を感じていたようだった。

 

春香「理子ちゃん………」

 

理子の泣く様子に対し、誰も声をかけられなかった。そんな中、優は何とか立ち上がると、理子の頭を撫でた。

 

優「泣くな………まだリーグ戦は終わっていない。それに………君はとても頑張ったさ………」

 

優は理子を励ます言葉を投げかける。しかし、理子には優の言葉は届かなかった。

 

カノン「リコ………」

 

そんな彼女の悔しそうな表情を見たカノンには、彼らの悲しみが他人事には思えない様子を見せながら2人へ視線を向けたのだった………

 

 

 

そして、両チームの選手達がセンターサークルに立ち………

 

審判「68vs67で、スペインチームの勝ち!」

 

審判の言葉で試合の終了が告げられた。

 

選手達「ありがとうございました!」

 

両チームの選手達は挨拶を行う。そして、この挨拶の後に優とカノンが握手をかわした。

 

カノン「ありがとうございました。今日の試合、とても楽しかったです。正直、一歩間違えたらこっちが負けてたかもしれませんでした」

 

カノンはそう言って、今回の試合が楽しかった事を伝える。

 

優「………こっちこそ今回の試合は色々勉強になった」

 

優もカノンの言葉に対し、にこやかな様子でそう伝えた。そして、カノンが立ち去ろうとした直後に優へ視線を向けると………

 

カノン「………決勝リーグに行けるのは2国です。絶対に上がってきてくださいね………?」

 

優達に対し、決勝リーグまで昇ってくる事を望む様子を見せたのだった。そして、カノンは理子の前にも立った。理子は目に涙を浮かべており、話も出来なさそうな様子だったが………

 

カノン「………上手くなったね、リコ」

 

カノンは優しい言葉を理子にかける。理子はまだ泣いており、言葉を返せずにいたが………

 

カノン「ニホンが優勝するには絶対にリコの力がいる………だからまだ諦めちゃダメだよ………私の知っているリコは、また立ち上がってくれると信じているから………」

 

カノンはそんな彼女に対し、優しく激励を行うのだった………

 

 

 

惜しくも1点差で敗れてしまった全ニホンチーム。決勝トーナメントに行けるのは上位2チームのみ。最早負ける事の許されない全ニホンチームは残る2試合を制し、決勝トーナメントに進む事は出来るのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
夜になっても試合に敗れた事に責任を感じていた理子。しかし、優はそんな彼女に対し、責任を感じる必要は無い事を語るのだった………
次回「責任を感じるな」
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