理子は責任を感じて優に謝罪するが、優は彼女に責任は無い事を口にし、漸く彼女を責任から離す事ができ、その気持ちは向上心へと変化した。そして優は理子の更なる向上心に応えるように、ポジションの転向を提案するのだった………
第482話 アンタが例の
翌日、優は近くのバスケットコートで理子の練習を見る事になった。因みにお手伝いとして春香にも同行してもらい、理子の練習を手伝っていた。
優「違う! そこで強引にシュート打ったらダメだ! 相手が巨漢選手だったらまず止められるぞ!」
優は厳しい様子で理子に指示をしていた。しかし、理子は文句1つ言わずに彼の助言を聞いていた。
優「………そう! そこはパス! ただシュートするのがSFじゃないからね! ドリブル、パス、シュート………全ての選択肢と状況の結果を常に頭の中で分析するんだ! SFのプレイは一瞬の判断で結果を変えるから!」
優は自身の経験則から、彼女に教えられる事は全て教えるつもりだった。優が何処か嬉しそうに彼女へ指示を飛ばしていると………
????「気合入ってるね、アンタ」
突如、女性の声が横から聞こえた。優が声の方に視線を向けると、とても背が高い女性が、優が座るベンチの隣のベンチに座ってきた。
優「………うるさかったですかね」
優は苦情かと思い、そう問いかける。
????「いや、あたしの師匠そっくりだったからつい声をかけてしまった」
女性はそんな事は無く、ただ彼女の師に似ているという理由で声をかけてきたようだ。
優「へぇ………(………なんだろうこの人、背が高い………見た感じ190cmはある。アメリカ人女性でこれだけ高い人は初めて見たな………?)」
優は女性のその高さに驚かされていた。
????「………ん? って、あ! アンタが例のニホンチームのキャプテンか!」
そんな中、女性は優が全ニホンチームのキャプテンである事に気づく様子を見せる。
優「ああ、白宮優だ」
優は女性に自身の名を告げる。
????「そうそう、そんな名前だった。あたしはメタリア・ビッカー。よろしく」
女性はメタリアという名前の人物だった。
優「(メタリア………聞いた事が無いな………)」
優は完全に初対面な様子で彼女に対し首を傾げていた。
メタリア「私もこう見えてバスケをやっていてさ。この間の試合もテレビ越しで見たよ。今までそんな強くなかったニホンがスペイン相手に1点差のゲームをやったのは中々大したもんだと思ったよ」
メタリアはそう言って、近くに転がっていたボールを手元で転がしていた。
優「………そりゃどうも」
優はそう言ってメタリアに返事をする。
メタリア「でも1つ気になってた。アンタ、アメリカ人だろ。ニホン人にしては肌の色も目も髪の色も違う」
そしてメタリアは、優がニホン代表でありながらアメリカ人である事に首を傾げていた。
優「………そうだよ。でもデビルカップのルール的には何も反則じゃないだろ」
優は何処か不貞腐れたようにそう呟く。
メタリア「別にそれは責めちゃいねえよ。あたしは面白けりゃ何でもいい派なんでさ」
メタリアはそう言って、ただ気になっていただけである事を口にする。
メタリア「アメリカ人ネームの方はなんて言うんだ? 教えてくれよ」
メタリアは優にアメリカ人ネームを問いかける。それを聞いた優は少しの間黙っていたが………
優「………ミドレーユ・ゴッド」
優は結果的に名乗った。それを聞いたメタリアはとても驚いていた。
メタリア「ゴッド………って、まさかアンタ………!!」
メタリアが何か言おうとしたその時だった。
???「メタリアー! ここにいたの………」
突如、黒髪の女性で青い目をした女性がメタリアの元へやってきた。しかし、その女性は優の顔を見るなり足を止め驚いていた。そして、優も女性を目にした際に驚きを隠せなかった。この光景には練習をしていた春香達も驚き、優の元へ駆け寄って来た。
理子「キャプテン? このお方がどうかなされたのですか………?」
理子は恐る恐る優に問いかける。
優「か………母さん!?」
なんとメタリアの師匠らしき女性は、優の母親である事がここで発覚したのだった………
練習を見守っていた優に干渉してきたのは、メタリア・ビッカーという女性と、彼女の師であり優の母親でもあった。この日、優は思わぬ形で親と再会してしまったのだった………
To Be Continued………
次回予告
優の母であるミーク・ゴッド。彼女はメタリアの師をやりながらアメリカ代表の監督をやっていた。親とも思わぬ再会に優も困惑が隠しきれない様子だった………
次回「こんな所で出会うとは」