ミークから聞いた言葉の意味が掴めず頭を悩ませる優。だが、今は理子のSFとしての練習が最優先である事を考えた優は、理子の練習を再開させるのだった………
それから2日後の試合まで、優は理子の練習に付き合う事になった。ミークから受けた言葉の意味については理解する事が出来なかったままだが、優は2日間で可能な限り理子へSFのスキルと必要な事を伝えきることが出来たので、満足な様子だった。そして、この日試合を見に来たのはアメリカチームのメイヤ達に加え、スペインチームのカノン、グリィ、ソンブラ達だった。
グリィ「なあカノン。こんな試合見る意味あるのか? オランダは前にフランスにボコられたし、一昨日のエジプトとの試合も殆ど互角で終わったらしいじゃないか。オランダを調べる為だとしてもこの試合まで見る必要ないだろう?」
グリィはオランダの戦績を挙げ、この試合を見る必要性をカノンに問いかけた。
カノン「仮にこの試合をオランダが勝ったとしても、彼等が決勝トーナメントに上がってくる可能性は限りなく低いだろうね。今の状況だとフランスが2連勝中な上、私達スペインのどっちかが決勝トーナメントに行くのは確実視されてるし、その決着は明日のスペインvsフランス戦で殆ど決着が着くと思うよ」
カノンはそう言って、見る必要性そのものは無い事を遠回しに伝えた。
ソンブラ「じゃあなんでこの試合を見るんだよ? ニホンの友人………リコ目当てか?」
それを聞いたソンブラは、これが個人的な理由による見物であると勘づいたのか、そう問いかけた。
カノン「それもあるけど………私はユウさんが見たい。私はまだニホンが決勝トーナメントに昇って来る可能性を感じているんだ。私達が残りの試合を全勝したと仮定する場合、フランスは1敗になるし、ニホンがこの試合に勝てば両チームの戦績が並ぶ。となればニホンvsフランス戦が決勝トーナメント出場チームを決定づけるからね」
カノンは、自分達がその後の3試合を負けなかった場合を仮定し、全ニホンチームにまだ逆転のチャンスがある事を語り、それに期待する素振りを見せていた。
グリィ「………お前が期待しているあのキャプテン、準備してねぇ………ありゃベンチスタートじゃねえか?」
ところが、優はベンチで全く準備する素振りを見せず、ベンチスタートである事をグリィは察してしまった。
カノン「ええっ………?」
それを聞いたカノンも落胆するようにそう呟くのだった………
そして、全ニホンチームのペンチでは………
三浦「………という訳で、今回はPGに月渡、SGにアリサ、SFに理子、PFに修也、Cに相田で行く。いいな?」
グリィの予想通り、スタメンに優はいなかった。同時に湯津の怪我がまだ治っていない事から、この試合は光一がCとして出る事になった。
美矢「結局今日もキャプテンはベンチスタートか………まだ足痛いのか?」
美矢は心配する様子を見せながら優に足の具合を問いかける。
優「足はもう大丈夫。それに今日は友力の2年トリオがスタメンにいるから大丈夫だと思うよ」
優はそう言って修也達3人に期待を見せていた。同時に理子の前に立つと………
優「理子、練習期間2日で大変かもしれないけど、SFでのスタートだ。できる限りでいい、思いっきりやりなよ」
理子にもSFとしてやれる事をやるよう助言した。
理子「はい!」
理子は優の問いかけに大きな声で返事をした。
美矢「理子もキャプテンにかなり懐いたよな。ここ2日間練習を見ていたからか?」
美矢は理子がかなり懐いている事について思わずそう問いかけた。
優「どうだろうね。3日前のスペイン戦の敗北が彼女の勝ちたい意思を強くしたってのもありそうかな」
優は3日前のスペイン戦の敗北も影響しているように感じていた。優は理子の後ろ姿から、彼女の大きな成長を感じ取ると………
優「よーし! このオランダ戦は絶対勝つ! 自信持って行ってこい!」
優はチームを見送る言葉をかける。
修也達「おおー!!」
修也達スタメンは、優の言葉に応えるように声を上げるのだった………
最早敗北の猶予も残されていない全ニホンチームは、オランダチームとの試合に挑む事となった。果たして、全ニホンチームは決勝トーナメントに進む事は出来るのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
オランダチームはエジプトチームより強いチームである事が以前の試合結果から明らかとなっていた。しかし、理子は芽衣と協力し、オランダチーム相手に思わぬ奇襲攻撃をかけるのだった………
次回「攻めまくる」