優の代わりに起用された優真。彼女は、速野との1on1にはまだ歯が立たないものの、優や美矢を上回るスピードのパスで、会場の人間に衝撃を与え………!?
その後、爆速は岡崎が速攻で反撃を試みるが、優真のパスを見た衝撃に引きずられ、レイアップを外してしまう。
岡崎「しまった………!」
すぐにボールを拾おうとする岡崎だったが………
光一「おっしゃあああ!!」
光一は気合いと共にリバウンドボールをガッチリとキャッチ。
光一「優真ちゃん! 頼むぜ!!」
光一は優真に対しパスを回す。優真は光一のパスをガッチリとキャッチする。しかし、優真の前には速野が立ちはだかり、春香達3人にも映鳴達がマンツーマンでマークしていた。
速野「どうする? これでさっきのパスは使えない!」
速野はそう言い放つ。しかし………
優真「私の武器は………パスだけじゃないです!」
優真は冷静な様子でそう言い返すとその場でしゃがみ、そして、そこから膝を伸ばす事で発生するバネの勢いで速野の背を越す高さを飛んだ。
速野「な、なんだと!?」
速野は完全に意表を突かれた。妨害が無いため、優真はそのまま綺麗なフォームでスリーポイントシュートを放った。
羽端「ありゃ………悔しいけれど、綺麗なフォームだなぁ………」
羽端は敵を褒める事について少し気に食わない様子だったが、優真のシュートフォームの綺麗さだけは認めていた。そして、シュートは綺麗にリングの中へ沈んだ。
伊吹「よっしゃ〜!! これで逆転だ!!」
第2Q残り2分で33vs31。巫魔はとうとう逆転した。
芽衣「あの凄いパスにアウトサイドシュート。初心者かつ、背が低いとは思えない程の選手だよ、あの子。まだ1on1に弱いのが欠点だけど、あの子は凄い選手になれるよ! 私も背の低さというハンデに悩まされてたから分かるもん」
全国において新鋭と言える強豪、友力高校で正PGを任され、優真と同じく身長差によるミスマッチがよく起きる芽衣も、優真の長所を絶賛していた。流れが巫魔に傾き、追い詰められる爆速。すると、先程まで試合そっちのけでバスケ雑誌を読んでいた羽端は、バスケ雑誌をベンチに置くと、気怠そうに立ち上がり………
審判「爆速高校、タイムアウト!!」
この試合で初めて、爆速側からのタイムアウトが宣言された………
巫魔ベンチ………
優「初めてにしてはナイスだよ、優真!」
優は優真に対し、褒め言葉を送る。
優真「ありがとうございます、キャプテン!」
優真はとても嬉しそうだった。
美矢「こりゃ、PGを取られちまうかもな………優真、アンタはPG向きだよ、どう見ても」
そんな彼女に、美矢もそう言って優真の実力を認めていた。
優真「美矢さん………!」
優真と美矢は先の因縁が嘘のように通じあっていた。その様子を見ていた優は微笑ましそうで、光一も表情には出さなかったが、少しは美矢を睨まずに、2人が仲良くする様子を見れた………
ゆうか「はいはい、お楽しみのところ悪いけど、これからが本番よ。あっちの監督がタイムアウトをとったということは………何か仕掛けてくるわ。彼女は、本気を出した時こそ怖いのよ………!」
だが、ゆうかはこれからが本番だと伝え、さらに気を引き締めるよう支持するのだった………
一方、爆速ベンチでは………
羽端「いやぁ、コテンパンにやられたねぇ、速野くーん?」
羽端は呑気そうに見えるが、速野に強い圧をかけていた。
速野「は、はい………すみません………」
速野は羽端に怯えていた。羽端は顎に右人差し指を当て………
羽端「………本当はリーグ戦まで使いたくなかったんだけどなぁ………」
羽端は半ば惜しむようにそう呟くと………
羽端「決行しようか、切り札」
そう言って、爆速の切り札を決行するよう指示するのだった………
とうとう巫魔が逆転して見せたが、それを爆速は黙っていなかった。果たして、爆速が切らざるを得なかった切り札とは………!?
To Be Continued………
次回予告
爆速はスピードを活かしたオリジナル戦術で巫魔を翻弄。これにより、巫魔は大きく突き放されてしまい………!?
次回「本気にさせやがって」