幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
全ニホンチーム優位の中、思うようなプレイングが唯一出来ない光一。優は光一を下げさせる事で彼に何かを伝えようとしていたのだった………


第493話 お前らしくやれ

優「らしくない様子でどうした? 悩み事でもあるのか?」

 

優の言葉に驚く光一。どこか答えづらそうにしていたが………

 

優「早く言えや、時間ねぇんだよ………!」

 

優は折角のチャンスの時間が次々と無くなるのに思わず苛立つ様子を見せる。

 

光一「わ、分かったよ!!」

 

光一は驚いた様子でそう答える。

 

光一「………俺、ちょっと責任感じてさ………チームや普段の連中は大抵大牧や湯津の方に期待を向ける………俺はあんまり求められていない。言っちまえば控えだ。でも、こんな形で俺に期待が持てられて、責任が来て………思わず緊張が取れなくなっちまった………」

 

光一は内心困惑している様子だった。それを聞いた優は光一の背中を強く叩く。

 

優「バカ言え。お前らしくもない」

 

優はそう言って、光一に対してらしく無いことを指摘する。

 

光一「………らしくないってなんだよ、らしくないって」

 

光一は驚いた様子で優にそう問いかける。

 

優「僕から言えるのはな、お前らしくやれって事だけだ。お前にウジウジ考える事は向かない。そんな事考えている暇があったらお前らしいプレイをしろって話だ」

 

優はそう言って、光一に対し自分らしいプレイをするよう指示する。

 

優「話はそれだけ。監督、このバカを戻してください」

 

続けて優は光一をコートに戻すよう、監督の三浦に伝える。

 

光一「バカとはなんだバカとは!!」

 

光一は優の言葉に思わずキレる様子を見せる。そんな中で三浦は再び審判団の方へと行き、再び交代を伝える。そして、理子がシュートを決めたタイミングで試合は止まり………

 

審判「交代です!」

 

再び全ニホン側が交代。滝川に代わって再び光一がコートに立つ事となった。優が出ていない事で試合を適当に見ていたメイヤは、この2分間の交代劇に首を傾げていた。

 

メイヤ「あのCをコートに戻してきたわね………でもこの交代劇には何の意味があったのかしら? スコアはもう48vs16のトリプルスコア。最早交代がいるかどうかも怪しい局面だけど………」

 

この交代の意図はメイヤでも分かっていなかった。

 

シュガー「ああ、多分アレだよ。ミドレーユお得意のメンタルケアだよ」

 

これに気づいたのは、優との付き合いが長いシュガーだった。

 

フリエ「メンタルケアですか………」

 

フリエもこのパターンはあまり見た事が無いのか驚くようにそう呟いた。

 

メイヤ「………どーでもいい。ユウが出ないんじゃ面白くもなんともないもの」

 

しかし、メイヤはこの試合における関心が無く、飽きたようにそう呟くのだった………

 

 

 

光一のパフォーマンスが落ちていたのは、彼の精神的な面が理由だった。優の言葉を聞いた光一は、果たして動揺を克服出来ているのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
光一のパフォーマンスは徐々に回復の兆しを見せていた。しかしそれは、優に言われた事を根に持つというどこか子供じみたものだった………
次回「単純で助かる」
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