光一のパフォーマンスが落ちていたのは、彼にのしかかる責任がプレッシャーになっていたのが理由だった。しかし、優からの返答は光一らしいプレイをするよう指示する事のみであった………
そして、オランダチームの攻撃。オランダチームはリヒトがドリブルで鋭いパスを飛ばす。ボールをパスしたのはフラムへボールが渡った。
フラム「もらった!!」
フラムがダンクを狙う中、光一は力強く手を伸ばして彼のボールを叩き落とした。
修也「おっ、アイツダンク止めたな」
修也もこれには感心する様子を見せた。落ちたボールはPFのアールデに渡ったが、光一は着地するとすぐに身体を大きく広げて飛び上がる。
光一「うおお! {ウォールブロック}!!」
光一は身体を広げたディフェンスを行う。アールデは光一の迫力に驚かされてシュートが出来ず、無意識に地面に足をつける。
審判「トラベリング! 白7番!」
審判がトラベリングをコールした事で、全二ホンチームはこの場を守りきる事が出来た。
芽衣「凄い………やっぱり巫魔のベストメンバーの1人なだけあって強いなぁ」
芽衣がそう言って光一に関心を向けていた………
光一「見てろよ優………試合終わったらぶっ転がしてやるからな!!」
………が、そんな関心は一瞬で吹っ飛んだ。
美矢「ええっ………まさかキャプテンがやったのは自分にヘイトを向かせて悩みを忘れさせる事か………?」
ベンチで見ていた美矢は、優の意図に気づいた。そう、優は光一を諭すと共に、自身にヘイトを向けさせる事でいつもの熱血さを引き起こす事が狙いだった。
審判「こら、21番! 言葉遣いに気を付けなさい!」
光一の口の悪さに審判は思わず笛を鳴らして警告をした。光一はファールを取られるのはまずいと考え、大人しく審判の言葉に従う素振りを見せる。
優「あはは、やっぱりバカは単純で助かる………!」
優は思わず笑ってしまっていた。そう、ここまで上手く行ったのは光一の単純な性格が関係していた。光一は優の笑いに声を粗げこそしなかったが、腹立たしそうな様子で睨みつけた。
戦記「………とてつもない士気向上方法だ。俺にも真似出来ん………」
戦記は褒めと呆れが入り交じった複雑な感情を向けていた。そして、これを見ていた観客席のシュガーも少しばかり反応しており………
シュガー「ああ………単純思考の相手の考えを上書きする方法か………バカにしか通じない古典的な手段であのCくんの実力を90%くらいにまで引き出した。凄いんだかどうなのか………」
そう言って呆れた様子のまま、手に持ったソフトクリームを舐めるのだった………
優の言葉で立ち直った光一だったが、それは光一を逆に興奮させる手段という意外過ぎる手段だった。その結果、会場内では呆れる者が現れ始めたのだった………
To Be Continued………
次回予告
結果として光一が本来のパフォーマンスを取り戻した事で、第2Qを完全に圧倒的優位で終わらせる事に成功した。三浦はこの試合を見て、選手の交代を宣言する………
次回「決まったも同然だ」