優真のシュートにより、遂に逆転する巫魔。しかし、これを見た爆速監督の羽端は、速野に対して切り札を使うよう催促する………!
結衣「第2Q残り2分です、頑張ってください!」
マネージャーの結衣は、残り時間を伝えた。それを聞いた春香達はこくりと頷き………
優「よーし、このままペースを掴むぞ! 行ってこい!!」
優は春香達の背中を軽く押して、春香達を送り出す。
春香達「おおー!!」
春香達も気合を入れ、コートへ戻る。対して、爆速の選手達が放つ空気はとてつもない緊張感に包まれていた。
優「(本気の爆速はやはり一味違うか………さて、どこまでくらいつけるか………!)」
優はその緊張感に危機感を感じた。そして、爆速ボールで試合が再開。ボールが速野に渡ると、速野は素早い動きで切り込んでいき、すぐに速野の前に立った優真を軽く抜き去った。
優真「あっ!?」
優真を抜いても、速野の動きは止まらない。
美矢「こんにゃろうが!!」
美矢がすぐさまヘルプに入るが、速野は美矢のスティールも素早い動きで回避した。
美矢「なっ!?」
速野はそのままインサイドに切り込むと、積牙の前で急停止し、そのままジャンプシュートを狙う。
春香「ジャンパー………!!」
積牙「決めさせるか!!」
積牙は負けじとジャンプするが、速野は一足先にシュートを放つ。更に、積牙は勢い余って速野と激突。そのため、シュートが入った後に………
審判「バスケットカウント、ワンスロー!!」
速野に1本のフリースローが与えられた。
結衣「積牙くん、これでファール3つです………」
結衣はまたしても積牙に不穏な空気を感じていた………
そして、速野はフリースローをあっさりと沈め、33vs34で再び逆転。
春香「まだ1点差よ! 皆、落ち着いて返しましょう!」
春香はチームを鼓舞すると、美矢に対してボールをパスする。
美矢「よーし!」
美矢がこれからどうするかを考えようとした時だった。
速野「………お前達みたいなチームを相手に切り札を使わざるを得なくなるなんてな………本気にさせやがって………」
速野は半ば恨みに近い言葉を口にすると………
速野「フォーメーション! {素早き一対一戦術(マッハマンツーマンタクティクス)}実行!!」
速野は作戦名を口にする。すると、映鳴達はそれぞれ春香達4人をマークし、速野は美矢の前に立つ。
速野「巫魔、お前達はもう詰んでいる」
速野は早くも勝利宣言を口にする。
美矢「はあ? 詰んでいるだって? そんな馬鹿な事あるものか………!」
美矢はそう言うと、ドリブルで速野をかわす。しかし、その直後に速野は美矢を上回るスピードで、再び美矢の前に立ちはだかった。
美矢「何っ!?(ふ、振り切れない………!!)」
速野のスピードに美矢は驚いていた。更に、他4人も中々マークを振りきれず、苦しい状況だった。
優「(これは………オールコートマンツーマンディフェンスか! 普通ならスタミナをゴリゴリ削られるはずだが………)」
優は速野を始めとした爆速の選手を見る。5人ともロクに疲れた様子を見せていない。
優「(これまでもある程度は全力だったと考えるならば………恐らく、スタミナ切れによる攻略はまず望めないかな………)」
優はそう考えると、顎に手を当て………
優「(めんどくさい戦法をぶち込んできやがったな、あの監督………)」
そう考えながら、羽端に鋭い視線を向けたのだった………
ゆうせいは再び爆速に動き、更に爆速の切り札、{素早き一対一戦術}によって、巫魔は苦しい状況に。果たして、これを攻略する術はあるのか………!?
To Be Continued………
次回予告
戦記は爆速の策を前に、今の巫魔では苦しいと指摘する。そんな中、懸命にマークを振り切ろうとする積牙だったが………!?
次回「痛恨だな」