幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
スペインチームはソンブラが機能せず、カノンも調子が乗らないという意外な展開だった。しかし、この勝負でもカノンが{100%領域(ハンドレッドリジョン)}が勝負を左右しかねないなど、フランスが完全に優位とも言えない状況であったのだった………


第502話 らしくないじゃないか

それから試合は第2Q終了まで飛んだ。小さな積み重ねでスコアは36vs46のフランスチームの10点差優位へと広がっていた。

 

優「スペインが苦戦し続けるのは意外だな………ちょっと飲み物買ってくる。こりゃ体感は長くなりそうだ」

 

優はそう言って席を立つ。春香達はやさしく優を見送るのだった………

 

 

 

優「えっと………いつものスポドリでいいか」

 

優は廊下の自販機で飲み物を購入し、いつも飲んでいるスポーツドリンクの入ったペットボトルを取り出す。

 

優「よし………ん? あっ、カノンじゃないか………!」

 

そんな中で優はカノンを見かけ、声をかけた。

 

カノン「ユウさん………!」

 

カノンは優を見るなり嬉しそうな表情を見せた。

 

優「しかし、今日の試合の前半戦を見てて思ったよ。らしくないじゃないか」

 

優はそう言って、全二ホンの時のようなものでない事について言及する。

 

カノン「あはは………なんででしょうね」

 

カノンは苦笑しながらそう答える。優はスポーツドリンクの入ったペットボトルを弄ると………

 

優「あんまり相手の応援をする気は無いけどさ。その調子なら決勝トーナメントに行ったってどうしようもないと思うよ。なんせ、僕が知る限りでもアメリカはとてつもない強さだろうしね。世界優勝を目指すならこの局面くらい何とかしないとね」

 

優はそう言って、カノンに対して現実を呟く。それを聞いたカノンは優の言葉に驚く様子を見せていた。優は手に持っていたスポーツドリンクをカノンへ投げ渡すと………

 

優「奢るわ。この前の試合のとんでもねぇ経験をさせてくれた事に対するお礼だ」

 

そう言って先程購入したスポーツドリンクをカノンへ譲り、新たにスポーツドリンクを購入した。

 

優「ああ、言い忘れてたけど………まだ僕はスペイン戦の借りを返せてないからな。決勝トーナメントで絶対に借りを返す。その為にもフランスチームなんかに負けんじゃねえ」

 

優はそう言ってカノンに激励を飛ばしてその場を去った。優の言葉を聞いたカノンは優からリベンジの意志を聞いた事に驚いていたが、思わず口元に笑いを零した。

 

カノン「リベンジかぁ………それは私もやりたいです。なら、こんな所で負けられませんね………!」

 

カノンはそう言って、モチベーションを一気に上げる。それと同時に緑色の目に強い輝きを灯すのだった………

 

 

 

フランスチームが得点で優位を取る中、カノンは優との会話で調子を上げ、同時に目の輝きを強めた。果たして、この会話は、カノンが以前の試合のように{100%領域}に入るきっかけとなるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
10点差で再開した試合だが、カノンが調子を上げた事でペースを押し上げる。それは試合の流れを大きく左右しかけるものであり………?
次回「やる事が出来たから」
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