幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
スペインvsフランスの試合は、10点差で試合はハーフタイムへと突入。いまいちカノンの調子が乗らない状況だったが、優との会話を経て、彼女の中で変化が起こっていたのだった………


第503話 やる事が出来たから

カノンと会話を終えた優は元の席へ戻ってきた。優のどこか嬉しそうな様子に、春香達は首を傾げた。

 

春香「さっきまで冷静に勝負を見ていらっしゃったのに、突然表情が明るくなりましたね。何かあったんですか?」

 

春香は優に対し、表情が変化した事に対する疑問を投げかける。

 

優「………いや、ちょっとスペインチームが勝った時の事を考えていただけの事さ」

 

優はそう言って、カノンと会話していた事を口にしなかったが、どこかスペインに期待するような口ぶりを見せた。

 

メイヤ「(ユウのこの様子………ただリーグ戦が有利になるからとかそんな理由では無さそうね………)」

 

この事からメイヤは、優の中ではリーグ戦の現状が優位になる事以外にも、何か彼の利点になる事がある事を察したのだった………

 

 

 

そして、試合はフランスボールで試合が再開。PGのリュビがドリブルで上がる中、カノンの様子が先程とは異なっている事を察していた。オールもそれを察していたようだったが………

 

オール「リュビ、回せ! 俺達のチームワークなら、下手に1on1しに行かなきゃそいつは怖くねぇ!」

 

点を取りに行く事を優先したのか、パス回しによる作戦は続行するようだった。リュビはオールの言葉を信じてパスを出す………ところが次の瞬間、カノンは目にも止まらない速さで動き出し、ボールをスティールした。

 

オール「な、何っ!?」

 

オール達は目の前で何が起きたのか分からない様子だった。

 

優「来たか………!」

 

そして観客席では、優とメイヤの2人が反応を見せていた。その理由は、カノンの緑色の目の輝きが完全なものとなり、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}へと突入した為であった………

 

フリエ「{100%領域}を発動させた者が現れたという事は………」

 

フリエは{100%領域}に入った者の登場によって、試合の空気が変化した事に気付いた。実際、カノンが次に動き出した瞬間、フランスチームのメンバーを置き去りにし、素早い動きによるミドルシュートでフランスチームから2点を取った。

 

グリィ「き………来たあ!! ニホンとの試合でも発揮された超すげぇ動きだ!! ………でも、どうして今になって?」

 

グリィ達は、カノンの{100%領域}の再来に驚いていた。

 

カノン「ちょっとね。この試合に勝った後でやる事が出来たから………!」

 

カノンはこの先の未来へ希望を持っているかのように理由を語るのだった………

 

 

 

カノンが{100%領域}を覚醒させた事で、試合の流れは一気に変化を遂げた。果たして、スペインチームはここから逆転を掴む事は出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
メイヤ達が懸念していたように、{100%領域}は試合のパワーバランスを大きく壊してしまうものだった。実際に、100%の実力を発揮出来るようになったカノンにとって、8点差など実質あってないようなモノと化していたのだった………
次回「点差なんてあってないようなもの」
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