幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に入ったカノンは、以前優が用いた{超回転のパス(スーパーローテーションパス)}を応用したパスを見せつける。これを見た優達は、カノンの底知れなさを強く思い知らされるのだった………


第506話 許されていいのか

{100%領域}に入ったカノンの実力は圧倒的であり、フランス側に対抗する術がまるで無いことから、試合の流れはスペインチームの一方的なものとなってしまった。そして、試合残り時間が1分を切ったタイミングにて、スコアは84vs46となってしまい、フランスチームはまるで得点出来ていない状況が続いていた。

 

オール「ぐっ、くそっ………! 俺達がまるで赤子扱いだと………!?」

 

オール達フランスチームは、第3、第4Qの大半をカノン1人に蹂躙されるこの状況が受け入れられずにいた。そして、試合を見ていた優達も、カノンの圧倒的な実力に驚かされていた。

 

フリエ「………改めて思い知らされましたね。{100%領域}に入れる選手が全力を出してプレイする事の恐ろしさがどのようなものであるか………」

 

フリエはその恐ろしさを口にする。そして、フランスチームボールによる試合再開。

 

オール「俺にボールを回してくれ!」

 

オールはそう言って、味方にボールを回すよう指示をする。オールは味方からパスを受けると、そのままドリブルで上がろうとする。しかし、その直後にカノンがボールをスティールしてしまい、カノンはシュートを放つ。あまりにも残酷な実力差を目の前にしたオールは目の前の光景に硬直する様子を見せていたが………

 

オール「ふ、ふざけろ………こんな事が許されていいのか!? こんなば実力差が開いた勝負になんの面白さがあると言うんだ!?」

 

オールはこの失点から我を忘れたように声を張り上げる。

 

優「………あまりの苦しい事態に壊れたな………まあそう言いたくなる気持ちも分からなくは無いけど………」

 

優はオールの心が折れてしまった事を悟っていた。

 

オール「くそったれ! お前みたいな選手が参加していいのかよ、この大会はよ!?」

 

オールはカノンのユニフォームの胸倉を掴みながらそう言い放つ。突然の事態にカノンが困惑していると………

 

審判「テクニカルファール! 白4番!」

 

審判がすかさずファールを取った。しかし、審判のその言葉にイラついてしまったオールは………

 

オール「なんだと!? てめぇ!!」

 

なんと勢い余って審判を殴ってしまった。

 

優「ふえっ!? し、審判を殴った………!?」

 

あまりにもスポーツマンから乖離したオールの行動は、優すら困惑の表情を浮かべていた。審判も殴られた事に驚いていたが………

 

審判「………ディスクォリファイニングファウル! 白4番! 退場!!」

 

審判は少ししてオールの退場を宣言。オールは大会スタッフに羽交い締めにされて会場から追い出された。

 

オール「おい!! 離せ!! 俺は悪くねぇー!!」

 

追い詰められたあまりとてつもない醜態を晒したオール。その光景に優達は呆れ果て………

 

メイヤ「追い詰められたからって暴力沙汰を起こすなんて………最悪ね」

 

特にメイヤはオールの事を最悪と評したのだった………

 

 

 

オールの思わぬ退場劇は会場にとてつもない衝撃を与えた。実質的に試合は決まったも同然という空気の中、オールが与えた衝撃はあまりにも大きすぎたのだった………

To Be Continued………




次回予告
結局試合はスペインチームの大勝に終わった。しかし、試合の雰囲気はあまりにも最悪なものとなってしまったのだった………
次回「なんて試合だ」
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