カノンの圧倒的な実力によって苦戦を強いられるフランスチーム。これに心が折れたオールは暴力沙汰を起こし、退場となってしまうのだった………
その後、ただでさえ追い詰められていたフランスチームは、オールの退場でまともに戦えなくなり、92vs46のダブルスコアで試合が終わった。
メイヤ「………これで、スペインの決勝トーナメント進出は堅くなってきたわね」
メイヤはそう言って座席を立った。
メイヤ「………帰る。期待出来る試合は後1つになったし、私達は次の試合に集中させてもらうわ」
メイヤはそう言って興味を失った子供のように、フリエとカノンを引き連れてその場を後にした。
メイヤ「明後日の試合、期待しているわよ、ユウ」
去り際に優への期待を向けて………
春香「………かなり大変な試合になってしまいましたね………どうやって報告しましょう、これ………?」
春香はカメラと三脚を片付けて帰る支度をしていた。
優「さっさとずらかった方が身のためになるかな」
優はそう言うと、春香が持ってきていた荷物袋を持ち、彼女の手を引いて早歩きで観客席を後にしようとしていた。
春香「あの………身の為になるとはいったい………?」
春香は優の言葉に首を傾げていた。
優「………フランスチームのオール・エッフェルが世界大会で暴力沙汰を起こしたんだ………そうなりゃ………」
優は先程のオールによる暴力沙汰が問題になっている事を予感していた。そしてその予感は当たっており………
観客「なんて試合だ! 世界規模の大会で暴力沙汰を起こすなんて、代表としての立場を忘れたのか!!」
観客がフランスチームに批判の声を浴びせた。実際フランスチームの選手達はこの事に縮こまる様子を見せており、肩身が狭いようだった。その光景はカノン達スペインチームも感じており………
ソンブラ「………なんか、とんでもねえ光景を見ちまったな」
ソンブラは目の前の光景が信じられない様子を見せていた。
グリィ「まあ、こういう大会ではあまり聞かないもんな。暴力沙汰で退場なんてスポーツ選手としてはアホとしか言いようがない話だもんな」
グリィもこういった事態を見るのは初めてらしく、呆れた様子を見せていた。試合を終えて{100%領域}状態が解除されたカノンは、暴行されかけた当事者であるにも関わらず、この状況について何も言わなかった。
グリィ「………取り敢えずカノンはさっさと控え室に戻れよ。お前が見るにはキツすぎる光景だ」
グリィ達はカノンに気を遣い、彼女をこの騒然とした現場から引き離す事を促す。カノンは黙ってそれに頷き、さっさと自身の荷物をまとめて控え室の方へと走り出すのだった………
試合がフランスチームの大勝に終わったものの、オールの暴行沙汰は大きな騒ぎとなってしまった。果たして、これが今後の試合にどのような影響を与えてしまうのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
その日の夜、優は試合の事を仲間達に説明する。優勝候補同士の対決がとんでもない事態となった事に、全ニホンチームの選手達は驚きを隠せないのだった………
次回「とんでもない事になったな」