幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
カノンの圧倒的な実力によって苦戦を強いられるフランスチーム。これに心が折れたオールは暴力沙汰を起こし、退場となってしまうのだった………


第507話 なんて試合だ

その後、ただでさえ追い詰められていたフランスチームは、オールの退場でまともに戦えなくなり、92vs46のダブルスコアで試合が終わった。

 

メイヤ「………これで、スペインの決勝トーナメント進出は堅くなってきたわね」

 

メイヤはそう言って座席を立った。

 

メイヤ「………帰る。期待出来る試合は後1つになったし、私達は次の試合に集中させてもらうわ」

 

メイヤはそう言って興味を失った子供のように、フリエとカノンを引き連れてその場を後にした。

 

メイヤ「明後日の試合、期待しているわよ、ユウ」

 

去り際に優への期待を向けて………

 

春香「………かなり大変な試合になってしまいましたね………どうやって報告しましょう、これ………?」

 

春香はカメラと三脚を片付けて帰る支度をしていた。

 

優「さっさとずらかった方が身のためになるかな」

 

優はそう言うと、春香が持ってきていた荷物袋を持ち、彼女の手を引いて早歩きで観客席を後にしようとしていた。

 

春香「あの………身の為になるとはいったい………?」

 

春香は優の言葉に首を傾げていた。

 

優「………フランスチームのオール・エッフェルが世界大会で暴力沙汰を起こしたんだ………そうなりゃ………」

 

優は先程のオールによる暴力沙汰が問題になっている事を予感していた。そしてその予感は当たっており………

 

観客「なんて試合だ! 世界規模の大会で暴力沙汰を起こすなんて、代表としての立場を忘れたのか!!」

 

観客がフランスチームに批判の声を浴びせた。実際フランスチームの選手達はこの事に縮こまる様子を見せており、肩身が狭いようだった。その光景はカノン達スペインチームも感じており………

 

ソンブラ「………なんか、とんでもねえ光景を見ちまったな」

 

ソンブラは目の前の光景が信じられない様子を見せていた。

 

グリィ「まあ、こういう大会ではあまり聞かないもんな。暴力沙汰で退場なんてスポーツ選手としてはアホとしか言いようがない話だもんな」

 

グリィもこういった事態を見るのは初めてらしく、呆れた様子を見せていた。試合を終えて{100%領域}状態が解除されたカノンは、暴行されかけた当事者であるにも関わらず、この状況について何も言わなかった。

 

グリィ「………取り敢えずカノンはさっさと控え室に戻れよ。お前が見るにはキツすぎる光景だ」

 

グリィ達はカノンに気を遣い、彼女をこの騒然とした現場から引き離す事を促す。カノンは黙ってそれに頷き、さっさと自身の荷物をまとめて控え室の方へと走り出すのだった………

 

 

 

試合がフランスチームの大勝に終わったものの、オールの暴行沙汰は大きな騒ぎとなってしまった。果たして、これが今後の試合にどのような影響を与えてしまうのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
その日の夜、優は試合の事を仲間達に説明する。優勝候補同士の対決がとんでもない事態となった事に、全ニホンチームの選手達は驚きを隠せないのだった………
次回「とんでもない事になったな」
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