フランスチーム側の反撃。しかし、オールは精神的に動揺している為に思った通りのプレイングが出来ずにいた。そんな中、芽衣は攻めに転ずる事を考えていたのだった………
………優達が会話をしている内に1分程経ち、スコアは6vs2で全ニホンチームが優位となっていた。そして、再び山野がボールをスティールし、芽衣にボールを回すと………
芽衣「皆! 守り重視の中で悪いけど………今のうちに攻めるよ!」
芽衣はここで攻めに転ずる事を宣言した。
修也「は!? 芽衣の奴、勝手に戦術変えてないか!?」
修也は芽衣の独断行動に首を傾げていた。
優「いや………芽衣は何も考えずに戦術を展開しない………状況を見て攻めても問題ないと考えたからこそここで攻めに転じたんだろう。実際問題、相手キャプテンは絶不調中だからな」
優はそう言って、芽衣の行動の意図をそう考察する。実際、フランスチームはオールの調子が悪い事からチームのペースが乱れており、芽衣の攻めへの転換はその隙を突くものであり、芽衣は正確かつ相手に読ませないパスを行う事によって味方のシュートをアシストし、全ニホンチームのスコアを稼ぎ始めた。
戦記「………ここまでの試合で月渡のプレイングを見ていたが、かなり上手いものだな。あそこまでの切り替えの速さは俺でもそう簡単には出来ん」
それと同時に戦記は芽衣の実力の高さと切り替えの速さに感服していた。
優「良太さんも最近芽衣に興味を持ってくれたみたいで嬉しいです」
優は思わず笑いながらそう呟いた。実際、優や戦記など主要選手が軒並みベンチにいる中で、コート上で特別頭が回る芽衣の判断は重要なものだった。
優「今、コートにいる面子でリーダー格になりうるのは芽衣、太一さん、清九郎さんの3人。でも太一さんは放任主義な所があるし、清九郎さんはチームを纏める素質はあっても司令塔としての経験は芽衣に劣る。そうなると芽衣しか頼れるのはいない………けど、こういう局面で強いのが芽衣の良い所ですよ。元々癖の強い攻撃型チームの友力の戦術の主軸を担ってきたんだ。こういう時の精神力の高さは良太さんに劣っていないと思いますよ………!」
優はそう言って芽衣の長所を語る。実際、この状況で芽衣の圧倒的戦術力とメンタリティが全ニホンの優位性を確立していた。
優「(監督の予想に反した事態にはなったが、今のうちに点を稼ぐだけ稼げれば優位になるのも確かな話だ。頼むぞ、芽衣………!)」
優は意外な現状に驚きつつも、芽衣に現時点での全ニホンチームの行方を託す事を決めたのだった………
ディフェンス重視のメンバーの中で攻撃に転ずるフータ。果たして、この芽衣の判断は吉と出るか凶と出るか………?
To Be Continued………
次回予告
芽衣の判断によって始まったオフェンスにより、第1Qを優位に終わらせる事に成功する全ニホンチーム。だが、フランスチーム側は現在アウェイである状況の中、ベンチ陣が突如騒ぎ出すのだった………
次回「観客なんかに負けるな」