幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
フランスチームの状況を悟った芽衣は攻撃に戦術を転換。予想外の試合展開の中、芽衣は着実に点を取る戦術で全ニホンチームのスコアを稼いでいくのだった………


第522話 観客なんかに負けるな

結果として、第1Qでは芽衣の戦術が大きく刺さった事で、18vs12と全ニホンチームにとって幸先の良いスタートを切ることができたのだった………

 

 

 

そして全ニホンチームベンチでは………

 

優「芽衣、あの状況で攻撃に転じられたのは流石だよ」

 

芽衣が上手く試合状況をコントロールしてみせた事に対する賞賛の声が上がっていた。

 

芽衣「………でもまだ油断は出来ないよ。6点差を開けられたとはいえ、相手はスペインと互角クラスの実力を見せつけたチームなんだがら………」

 

しかし、芽衣はまだフランスの圧倒的な攻撃力を警戒しているらしく、自身のプレイをそこまでよく思っている訳では無かったのだった………

 

 

 

一方、フランスチームベンチではオールの調子が悪い事について、チーム内で心配の声が上がっていた。

 

アルジョンテ「オール、お前本当に大丈夫なのか………!?」

 

仲間達の心配の声にオールは笑って誤魔化していたが、観客の声でかなり動揺しているのも事実だった。実際に未だオールに対する視線は軽蔑のものだった。

 

リュビ「いったいどうすれば………」

 

フランスチームのスタメン全員が絶望する様子を見せていた。そんな暗いスタメンメンバーに対し、フランスチームのベンチに座っていた控えの選手達が突如として叫び出した。

 

ベンチメンバー達「フランスチームはブーイングなんかに負けやしない!! 皆、俺達をバカにしに来ただけの観客なんかに負けるな!!」

 

それは観客の空気に押されるフランスチームを立ち直らせようとするベンチメンバーが思いついた一生懸命なものであった。

 

観客達「なんだと!? 客をバカにするのか!? おい審判! 止めさせろー!!」

 

これに対し観客もヒートアップ。最早会場の空気は収集のつかないものとなってしまった。

 

修也「な、なんだ!? 観客とフランスチームのベンチが言い合いになってるのか………!?」

 

修也は現状に驚きを隠せずにいた。

 

優「………見てられないな」

 

優はこの状況に完全に呆れていた。そんな中、優目当てで試合を見に来ていたメイヤが近くにいたボディーガードからマイクを手渡されると………

 

メイヤ「………うるさい! これ以上騒ぐなら双方退場処分にするわ!」

 

そう言って、観客とフランスチームベンチに対する警告を飛ばした。これに焦った両陣営は慌てて声を沈めた。

 

優「うおっ!? ………まあ、当然の行為よな………」

 

優はメイヤの介入に思わず安堵する様子を見せたのだった………

 

 

 

全ニホンチームが優位を確立する中、フランスチームのベンチ陣が試合の空気を変えようと観客と口論になるというまさかの事態を引き起こした。結果としてこれはメイヤによって沈められたものの、果たしてこの行為は試合にどう影響するのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
フランスチームと観客の口論は、両陣営に警告が促される形で決着した。だが、この口論はオールが落ち着きを取り戻す大きなきっかけとなったのだった………
次回「落ち着いたぜ」
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