幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
全ニホンチーム優位で終わる第1Q。オールの不調によってフランスチームは絶望的状況だった。しかし、観客が批判の姿勢をしていた事から、フランスチームベンチはチームを立ち直らせる目的で始めた野次により、観客とベンチ陣が口論になるといつ愚行が勃発したのだった………


第523話 落ち着いたぜ

その後、声掛けをしていたフランスチームのベンチ陣は全員警告がされた。ファールこそ取られなかったが、次やったら問答無用でテクニカルファールを取るとの警告である。そして、この警告はスタッフによって観客にも伝えられ、守れないなら出禁にすると突き付けた。それから少しして試合が開幕。警告をされた事が応えたのか、静かな再開だった。

 

春香「ここまで静かな空気とは………私、初めて見ました………」

 

春香はドン引きしながらそう呟く。

 

優「あってたまるかって話なんだよな………バカすぎてこっちまで恥ずかしいよ」

 

優はフランスチームのベンチ陣と観客が口論になった事を愚行であると考えており、完全に呆れていた。この空気感はコートに戻った芽衣達にとっても異質ではあったが、特段影響は無かった。そして試合はフランスチームボールで再開。PGのリュビにボールが渡ると、リュビはドリブルで上がり始めた。そんな中、先程の口論を見ていたオールは先程までの落ち込む様子から一転、困惑をしつつも自分達の為にヒール役を買って出てくれたベンチ陣に目を向けていた。

 

オール「(あのバカ共………こんな大きな世界大会で客と喧嘩するなんてバカな行為しやがって………でも、お陰で落ち着いたぜ………バカだけど、最高だよお前ら………!!)」

 

オールはベンチ陣の行為を快く思ってこそいなかったが、同時に自らの精神的負担が少し軽くなったような気がしていた。そして、スリーポイントラインの外側へ走ると………

 

オール「リュビ、パスくれ!」

 

オールは声を上げ、パスを要求する。オールの声に明るさが戻った事をこの時感じたリュビはオールに迷わずパスを送った。

 

芽衣「っ………!? (嫌な空気がする………!)」

 

この時のオールとリュビの様子から嫌な予感を察知する芽衣。そして、オールは自身の前をマークする山野を前にしてもボールを押し出す右の掌が上に向いた変則的フォームでボールを打ち上げるシュートを行う。山野は跳躍するが届かず、これによってボールは高く打ち上がり、ゴールリングの真上で落下を始めると、とてつもないスピードでリングの中へ突き刺さった。

 

春香「{ギロチンシュート}………!!」

 

春香はオールがこの局面でギロチンシュートを放った事に驚いていた。

 

優「………さっきの愚行はオール・エッフェルには立ち直る為の追い風になってしまったとでも言うのか………!?」

 

優もこれには驚いており、オールが立ち直り始めた事を直感。この過程には、先程のフランスチームベンチと観客の口論が絡んでいるのでは無いかと直感で考えるのだった………

 

 

 

フランスチームベンチすら警告を起こす程の問題を起こす中で、オール・エッフェルは精神的な余裕を取り戻し始めた。果たして、オールが立ち直った事による問題は、全ニホンチームの戦術的優位性をどこまで崩してしまうのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
オールは精神的に立ち直り、芽衣の戦術を崩す程の動きを見せる。このプレイが、フランスチームのペースを上げ始めるきっかけとなってしまうのだった………
次回「反撃と行こうじゃないか」
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