幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
オールが冷静さを取り戻した事でフランスチームは超攻撃力を爆発させて流れを得る。そんな中、戦記は何か下準備をするようにベンチを後にするのだった………


第525話 時は来たな

戦記がコートから廊下に消えてから5分程経った頃には、全二ホンチームの守りの形成は向かい風になっていた。オールの中で{地帯探知(ゾーヌディテクション)}による視野の広さが復活した事から、全ニホンチーム内で上手くパスが繋がらなくなり、スティールされては点を決められる展開が続いていた。この時点では既にスコアが18vs32とかなりのスコアを奪われていた。

 

芽衣「(ここまで押されるととても厳しい………早く何とかしないと後半で取り返しがつかなくなる………!)」

 

芽衣達は懸命にディフェンスを行うが、オール達フランスチームの攻撃力は圧倒的であり、今度はSFのアルジョンテ・ルーヴルがレイアップシュートを決め、スコアを18vs34と突き放していった。

 

優「16点差………これは後半に死ぬ気で取り返さないと厳しいか………!?」

 

優もこのままでは厳しい事を語る。そんな中、先程廊下に向かっていた戦記が戻って来た。

 

優「良太さん! ………あれ? なんでそんなに汗をかいて………?」

 

優は戦記が戻ってきた事を喜びつつも、彼の体には多くの汗が流れていた。

 

戦記「状況は?」

 

戦記は冷静な様子で現状を問いかける。

 

春香「18vs34………第2Q時点では未だ点も取れず16点差の厳しい所ですね………」

 

春香が状況を戦記に説明する。それを聞いた戦記は監督の三浦の前に立つと………

 

戦記「そうか、時は来たな………監督」

 

三浦に対し声をかける。三浦は何も言わないまま審判団の所へ向かう。それと同時にボールがコートから出たタイミングがやって来て………

 

審判「ニホン、メンバーチェンジ!」

 

審判が全二ホンチームの交代を告げる。三浦がベンチに戻って来ると………

 

三浦「戦記、お前の力を再び貸してもらうぞ………行け」

 

三浦はいよいよ戦記を試合に出す事を口にした。

 

湯津「せ、戦記が出るのか!?」

 

ここまで右指の怪我と、万が一を考慮して試合には出ていなかった戦記。彼はジャージを脱ぎ捨て、右手のテーピングを外すと、ゆっくりとコートの前へ立った。

 

戦記「月渡、ここまでよく戦った。後は俺に任せろ」

 

戦記は芽衣に交代を告げる。芽衣は交代に驚いていたが、戦記なら何とかしてくれる………そんな気を感じたのかコートまで走り………

 

芽衣「お願いします」

 

そう言ってベンチへと下がる。そして、戦記が出場する事には試合を見に来ていたスペインチームのカノン達やアメリカチームのメイヤ達が驚いていた。

 

フリエ「リョウタ・センキ………私達のスターデビルの試合以降、怪我で出場はしていませんでしたが、選手登録だけはされていた選手ですね………」

 

フリエは戦記が先の全二ホンvsスターデビルの試合以来の出場である事を語る。

 

メイヤ「あのPGに現状を変える力があるか………そこが勝負の分かれ目ね」

 

メイヤはそう言って、試合を左右するかは戦記の実力次第である事を語るのだった………

 

 

 

全二ホンチームが追い詰められる中、コートへ帰還した戦記。果たして、戦記はこの危機的状況を変える事は出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
16点差の中で試合に投入される事となった戦記。戦記はオールの{地帯探知}を攻略する為の策を持っていたのだった………
次回「俺には見える」
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