幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
戦記の活躍により、6点差に追いつく全ニホンチーム。しかし、優は何かを懸念する様子を見せていたのだった………


第530話 この時を待っていたぞ

インターバルを経て試合に戻ってきた優達。

 

三浦「後半からは山野、身軽、十原を下げる。アリサ、理子、修也の3人を出場させる!」

 

三浦はそう言って、山野、身軽、十原の3人を下げる事によって防御戦法をやめ、アリサと理子、そして修也の3人をコートに出した。

 

春香「攻撃に転換するみたいですね。その割には優さんの出番はありませんけど………」

 

春香は全ニホンチームが攻撃に転換する事は理解したものの、優の出番が無い事には首を傾げていた。

 

優「そうだね………様子見の可能性もあるし………このまま勝つつもりなのか………僕には読めないかな」

 

優はそう言ってベンチに腰かける。

 

美矢「どことなく白々しい言い方だな。キャプテンの力無しで勝てるとしたらスペインチームでの苦戦はなんだったんだって話になるぞ?」

 

しかし、フランスチームはスペインチームと互角のように扱われていた事もあってか、このまま勝ってしまってはスペインチームの苦戦が嘘のように思えてしまう。

 

優「………どうだろうね。意図して攻撃力を抑えられてる可能性も無きにしも非ずって事かな」

 

優はそう言ってコートに目を向ける。そして、全二ホンボールで試合再開。戦記がボールを受けて上がるが、フランスチームは自陣にディフェンスを敷くだけで特にラインを上げてディフェンスを行う素振りは見せていない。

 

戦記「(………ラインを下げて来たか………何を企んでいる?)」

 

戦記は首を傾げていたが、フランスチームのラインの低さを利用し、スリーポイントシュートを放つ。

 

オール「………この時を待っていたぞ………!!」

 

戦記がシュートを撃ってすぐにそう呟く。戦記の放った正確無比なシュートは綺麗に沈んだものの、戦記はフランスチームの動きに驚く様子を見せる。

 

戦記「(何っ………!? 奴ら、1人を残し、ディフェンスそっちのけで上がりだしただと………!?)」

 

なんとフランスチームはPFのオプシディアンを残し、戦記そっちのけで前線へと上がり出していた。ゴールリングに沈んだボールをオプシディアンが回収すると、前線のオールにボールを回した。この時の全二ホンチームは誰も戻れておらず、オールがスリーポイントシュートを決めて点差を6点に戻した。

 

戦記「(なんというカウンターだ………しかし、これだけでは4人がかりで上がる意味が無い………)」

 

戦記達は困惑しながら自陣に戻る。しかし、オール達は戻らず、オプシディアンをも前線に上げる事により、フランスチームディフェンスラインを極端に前へ押し上げていた。

 

戦記「バカな………! これは、全二ホンのスリーポイントラインへ向けたゾーンディフェンス!? 守りのラインを一気に押し上げる事で大量得点を狙う攻防一体の戦術か………!?」

 

それを見た戦記は、フランスチームの異常とも取れる戦術に驚きの声を上げたのだった………

 

 

 

第3Qに入り、全二ホンチームが攻撃型のチームに戻った所で、フランスチームは異常とも取れる前線ラインでのゾーンディフェンスを行っていた。果たして、フランスチームのこのディフェンスは、フランスチームが持つとされる圧倒的なオフェンス力の秘密であるのだろうか………?

To Be Continued………




※次回第531話〜第550話まで(12月9日〜12月28日投稿分)は午前7:00投稿となります。

次回予告
フランスチームの異常なゾーンディフェンスは、逆にとてつもない攻撃力となっていた。この状況では戦記の戦術も難しいものとなり、押され始めてしまうのだった………
次回「防御は最大の攻撃だ」
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