幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

535 / 650
前回までのあらすじ
優と春香のコンビプレーにより、思考が雁字搦めに陥るオール。どちらも攻撃の起点、フィニッシャーになりうるこのコンビを前に、フランスチームは圧倒されてしまうのだった………


第535話 遂に来たわね

それから時間が経過。第3Q残り3分の段階にて、優と春香のコンビを主軸とした戦法により、全ニホンチームはスコアを50vs51の1点差にまで追い上げていた。

 

オール「(くそっ………! 折角の点差が再び詰められた………! このままでは逆転される………!)」

 

オールは点差が詰められてしまった事で精神的に追い詰められていた。そんな状況に陥る中、ボールを持っていたオールが優にボールをスティールされてしまう。

 

オール「なあっ!? (ま、またコイツか………!!)」

 

オールは優にまたしても出し抜かれ、また精神的に疲弊する事態となった。

 

優「春香!」

 

優は春香にボールを回す。

 

リュビ「(もうスリーは撃たせん………!!)」

 

そこにリュビが走ってくる。どうやら春香のスリーポイントシュートを阻止しに来たようだ。

 

春香「(………今回のフィニッシャーは私じゃないです………!)………優さん!」

 

春香はゴール下に向けてボールを投げる。ボールの向かう方向に優が駆け込み、ボールをキャッチすると、そのままツーハンドダンクに向かう。

 

キュイーヴル「止めてやる!!」

 

フランスチームCのキュイーヴルがシュートを止めにきた。その際に2人は接触してしまうが、吹っ飛んだのはキュイーヴルの方だった。

 

キュイーヴル「ぐあっ!? (し、しまった………!)」

 

キュイーヴルは動揺しながら地面に倒れる。それと同時に審判の笛が鳴り響くが、一方の優は動じることなく、そのままツーハンドダンクを沈める。

 

審判「………バスケットカウント、ワンスロー!!」

 

審判によるバスケットカウントのコールにより、優の得点が認められ、更にフリースローを獲得した。

 

春香「{究極のダンク(アルティメットダンク)}からの3点プレイ、流石です!」

 

春香が優のプレイを賞賛する中、優は突然音を出さなくなった楽器のように、静かに地面へと着地する。

 

優「………まだ終わりじゃない。ここからもガンガン攻める………それがこの試合で勝つ為の勝利条件だろう………!」

 

優は青い目を光らせながら独り言のようにそう呟く。それを見たメイヤとカノンはある事に気付いた。

 

カノン「………! {100%領域(ハンドレッドリジョン)}!!」

 

そう、優は100%の実力を発揮出来る最強状態、{100%領域}に入ったのだ。

 

メイヤ「しかもあの様子………{100%領域}の状態で本能に身を任せる事無く、自分の意思で動いている………恐らく、{100%領域}に入る為のトリガーとそれをコントロールする精神力………スペイン船で長時間発動していた故か、彼自身の成長か………それは分からないけど、私と同じ第2段階………自らの意思で{100%領域}に入っている………!」

 

しかも、それは自らの意思による{100%領域}であり、メイヤや大牧のものと同じ性質のものであった。

 

メイヤ「ユウも遂に来たわね、私達の領域に………!」

 

優に目をつけていたメイヤは、自身の期待通りの最強格の選手の域へ到達した事を喜ぶ様子を見せていたのだった………

 

 

 

全ニホンチームが逆転打を掴んだと同時に覚醒した優の{100%領域}。この流れは全ニホンチームにとって追い風となるのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
{100%領域}に優が入った事で、試合の流れは完全に変化。フランスチームは余計に自身の戦術が組み立てられなくなるという最悪の事態に陥るのだった。
次回「悪夢の再来だ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。