幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
試合残り時間5分で試合は86vs51の35点差となり、全ニホンチームの勝利は実質的に確定する。だが、フランスチームは負け試合となっても一致団結し、戦う事を選択したのだった………


第538話 油断大敵って奴だぜ

審判「ニホン、交代です!」

 

全ニホンチームはタイムアウト中に選手を交代。優、春香、戦記の3人がベンチに下がり、修也、アリサ、芽衣の友力トリオが試合に出てきた。

 

優「………もう。ここで手を抜く必要性なんてないでしょうに………」

 

優はまだ{100%領域(ハンドレッドリジョン)}が抜けきっていないのか、ブツブツと独り言を呟いていた。

 

戦記「………本気になった奴は一概に助かるとは言い難いな。本気になった奴は温存をする事を知らんらしい」

 

戦記は優の様子に対し、思わず毒を吐く様子を見せる。そんな中で再開した試合。フランスチームは優に圧倒されていた事が嘘のように落ち着いていた。

 

優「………奴らのあの落ち着きようはなんだ………?」

 

優は首を傾げる様子を見せる。そして、ボールはリュビに回ると、リュビはドリブルで前線へ上がる。

 

リュビ「オール!」

 

リュビはゴール近くにいるオールへボールを回す。

 

アリサ「止める!」

 

アリサはシュートを止めようと跳躍する。しかし、オールはそれを読み切り、{地帯探知(ゾーヌディテクション)}による視野の広さから、アリサをかわし、ノールックでボールをアルジョンテにパスする。アルジョンテは理子がマークしていたが、パスが飛んでくる事を読めず、マークが甘くなってしまっていた。

 

理子「………! しまった!!」

 

不意を突かれた理子は慌てる様子を見せる。

 

オール「油断大敵って奴だぜ………! アルジョンテ!」

 

理子は慌ててディフェンスに向かうが、アルジョンテがシュートを放った為に間に合わず、全ニホンチームは2点を奪われる。

 

アリサ「まだまだ! 今度は私達の反撃を………って、えっ!?」

 

アリサは反撃を行う事を宣言するも、目の前の光景に動揺する様子を見せる。何故ならフランスチームのディフェンスラインは再び極端に前線へと押し上げられていたからだ。

 

戦記「ここでゾーンディフェンスだと………!?」

 

戦記は目の前の光景がゾーンディフェンスである事にすぐに気づいた。アリサはパスを行うも、すぐにボールをオールにスティールされてしまい、オールはシュートを決める。

 

優「まさか………これは、ゾーンディフェンスで何とか追いつこうとしている計算か………!?」

 

優はフランスチームが再びゾーンディフェンスによる戦術を展開。

 

戦記「残り時間は4分30秒。約14、15秒おきに点を取れないと逆転など不可能だ………しかし、奴等のペースなら間に合う恐れもある………!」

 

戦記は逆転に必要な得点平均時間の単純計算を行う。

 

優「………だから残しとけって言ったのに………」

 

優は三浦の作戦について、遠回しに呆れる様子を見せたのだった………

 

 

 

全ニホンチームが圧倒的優位を確立するものの、再びゾーンディフェンスによる逆転を狙っていた。果たして、理論上追いつかれる可能性が見えてきている状況の中、全ニホンチームはここを死守する事は出来るのか………!?

To Be Continued………




次回予告
フランスチームのゾーンディフェンスの勢いは凄まじく、残り時間1分を切り始めた中で、点差を10点にまで押し戻されてしまう。逆転の可能性が見え始める中、優は三浦に対し自身の出場を直談判するのだった………
次回「みすみす負ける気はねえ」
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