幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
{素早き一対一戦術(マッハマンツーマンタクティクス)}に苦戦する巫魔。優はこの戦術の性質を見抜く。そして、攻略の為の作戦を仲間に伝え………?


第54話 思い通りになんてさせねぇ

審判「タイムアウト、終了です! 同時に巫魔、交代です!」

 

審判の言葉でタイムアウトが終わり、同時に優真と交代する形で優がコートに戻ってきた。

 

アリサ「あっ、ユーが戻ってきた!」

 

優が戻ってきた事で、修也達も試合への興味を再熱させた。

 

戦記「優が戻ってきてどうにもならないようであれば、巫魔の負けは決定的だ。しかし、 これを覆せるならば………まだ試合は分からないな」

 

戦記は、優の帰還した今が勝負の分かれ目だと読んでいた。そして、ボールは爆速のスローインで再開。ボールは速野に渡ろうとしていたが………

 

美矢「させるかー!!」

 

美矢が強引にボールの起動を別方向へ弾く事でスティールし、優がこぼれ球を拾うと、左手の人差し指を掲げ………

 

優「行くぞ! ここで爆速の戦術を崩す!」

 

改めてコートの上で、爆速の{素早き一対一戦術}を崩す事を宣言する。優はこの宣言の後、姿勢を低くし、インサイドへ切り込んだ。

 

速野「ぐっ! 無駄なあがきを………!!」

 

すぐに速野が走り込んでくる。しかし、優は臆せずにそのままダンクを行う為に、フリースローラインから大ジャンプをする。

 

湯津「あ、あれってレーンアップじゃねえか!? あんな大技出来るって幾つだよ、あの4番………!」

 

湯津は、優が見せた超高校級のプレイに驚いていた。当然、これを目の前で見ていた速野も驚きを隠せなかったが………

 

速野「………止める!!」

 

速野も負けじとジャンプし、右手を伸ばす。流石にこれをかわすのは無理………と、会場にはそのような空気が流れる中、ゆうは柔軟性を活かし、速野を中心の軸とするように、右回転のダブルクラッチでこれをかわす。

 

速野「なっ!?」

 

速野は驚きを隠せなかった。

 

優「確かにアンタらの戦術を真正面から戦ったら9割負けるだろう………でもね………」

 

優はボールを持った右手を振り上げ、そこから力任せにリングへボールを叩きつけた。

 

優「アンタ達の………思い通りになんてさせねぇ………!!」

 

直後に得点の笛がなり、35vs48に。ようやくの後半初得点である。

 

美咲「やった! 後半初得点だよ!!」

 

これにより、巫魔ベンチの美咲を始めとした選手達が盛り上がっていた。

 

映鳴「やられたな………やっぱ、あの4番は違うな、速野」

 

映鳴は、優のポテンシャルを素直に評価していた。しかし、速野は………

 

速野「いや、まだ大丈夫だ………それに、俺達の{素早き一対一戦術}は死んでいない。ここで、巫魔を更に突き放すぞ!」

 

速野は半ば焦りながらも、それを隠すようにそう言って勝負を続行する。そんな彼の様子を見ていた優は………

 

優「(………もしや、速野信太は………焦ってる?)」

 

速野の焦りを察知する素振りを見せたのだった………

 

 

 

ゆうの華麗な攻撃で、遂に後半初得点をあげる優達。更に、優は速野の焦りを察知する。優はその予感をどう利用するのか………?

To Be Continued………




次回予告
速野が焦っている事を利用するべく、優は積極的に速野とマッチアップする。その度にフェイクを使ったり、使わなかったりして速野を翻弄し………!?
次回「利用するまでだ」
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