優を追いかけた春香は、大牧の復帰拒否の理由の中には、彼自身の弱い心による理由も混ざっていた。それを聞いた春香は、優を癒す為に、彼を甘えさせる様子を見せるのだった………
一方その頃、合宿場内の食堂にて大牧が怒り混じりに食事を食べていた。
大牧「優の奴、あんなに言わなくてもいいじゃないか………! 俺だってかなり悩んだし、申し訳なさはあるんだぞ………!!」
大牧は目の前にいる戦記に対し愚痴を吐いていた。
戦記「………仕方ないだろう。お前が勝手に抜け出したのは事実だしな。俺が優の立場なら普通にキレてたぞ」
戦記は非があるのは大牧の方である事を指摘する。
大牧「お前は俺と優どっちの味方なんだよ………お前なら優を説得出来るだろ!? 副キャプテンなんだから………!」
大牧は戦記が自身を擁護しない事に不満気な様子だった。
戦記「………俺はもう副キャプテンじゃない。副キャプテンは春香に譲った。それに仮に俺が副キャプテンだったとしてもお前を復帰させるようキャプテンに助言はしないぞ。チームの輪は今のままで上手く形成されている。そこに混ざる事がどれほど難しいか考えた事があるか?」
戦記は大牧に対し、仮に自身が副キャプテンでも大牧を復帰させる事を助言する事はしない事を提示する。
大牧「優の味方をするのかよ!?」
大牧は戦記の言葉で彼が優側である事を悟り、不満気な様子を見せていた。
戦記 「そうだな………俺がキャプテンだったとしてもタダで復帰はさせないぞ。大河、お前は確かに強い。素の実力ならキャプテンを上回るだろう。しかし、今のお前ではキャプテンには敵わない………何故だか分かるか?」
戦記は優の立場に立っている事を肯定すると共に、今の状況では優には敵わない事を語る。
大牧「優が100%の力を得たからか………?」
大牧は{100%領域(ハンドレッドリジョン)}が理由であるのかを問いかける。
戦記「違うな………チームで戦う覚悟だ。キャプテンが先の高校バスケの大会で巫魔という癖の強いチームを率いたのは周知の事実だが………あのチームは並のキャプテンではチームを纏める事など不可能だ。俺でも自信が無い。しかし、そんなチームをキャプテンが率いる事が出来たのは、俺やお前すら凌駕する覚悟があったからこそだ。キャプテンのとてつもない覚悟は俺やお前でも易々とは越えられない。俺は少なくともそう確信している」
戦記が答えたのはチームで戦う覚悟だった。巫魔という癖の強いチームを積極的に率いていた優には全ニホンチームのメンバーの中で飛び抜けて強い覚悟があった。その覚悟が2人の間で差を生み出していたのだ。
大牧「………そうだとしても、俺は易々と帰る気は無いぞ」
大牧は優の覚悟を少しは認めつつも、帰る気も無い事を告げた。
戦記「………分かった。お前の滞在やら諸々の話は俺がキャプテンと監督に通しといてやる。ただし、今すぐ試合には出られないからな。いいな?」
戦記は半ば呆れつつも、彼の滞在に対する協力などはする事を戦記は約束。大牧の滞在を受け入れる事となったのだった………
大牧が復帰出来ない事に不満を漏らす中、戦記は優の立場に立って大牧を諭していた。しかし、大牧の滞在を認められるように動く事も約束するなど、戦記は複雑な立場に立つ事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
結果として大牧は滞在が認められたが、彼が混じる事への不満の声は優だけでは無かった。これにより、チームの輪は乱れ始めてしまうのだった………
次回「やっぱこうなるよね」