大牧は優に復帰を拒否された事を根に持っていたが、戦記も優と同じ立場に立っていた。結果として、戦記は大牧が滞在出来るよう働きかける事は約束したが、戦記の立場は複雑なものとなったのだった………
結果として戦記はキャプテンである優と監督の三浦を説得し、大牧の滞在を認めた………しかし、大牧が滞在する事の弊害は翌日の練習から現れ始めた。
優「今日の練習メニューだが、午前は体力作りの基礎練を行う。まずは体育館の円周100周、腕立て200回! 腹筋200回!」
優は午前中からスパルタな練習メニューを課した。しかし、この頃はチームメンバーも優のスパルタ練習を前にしても耐えられるようになってきた。全ニホン選手の中でバスケ歴が1番浅い優真も、スピードこそまだ他選手に劣るが、この頃には100周をぶっ続けで出来るくらいの体力を獲得していた。
優「ほらほら! 手を抜くな! バスケ歴が1番浅い優真だって全力で走ってスタミナとスピード上げてんだ! 先輩である皆も本気でやんなきゃ追い抜かれるぞ!!」
優は全力で走りながら選手達を煽り、本気でやるように働きかける。
修也「今日も一段とハードだな………!」
修也達は優のスパルタぶりに驚きつつも、優に続くように全力で走るのだった………
その後は腕立て伏せ、上体起こしを続けて行う事となったが、腹筋の時に問題が起きた。
大牧「おーい! 誰か俺の足を押さえててくれないか!!」
全ニホンチームの上体起こしは2人1組でやるものだが、なんと誰も大牧とペアを組もうとしなかった。
修也「誰が勝手に抜けた奴と組むかよ」
これどころか修也が不満を漏らした。するとそれに立て続いてアリサや美矢、光一など割と喧嘩っ早い選手が次々と不満を漏らし始めた。
芽衣「あちゃ………長々と抜けてたんだもん。やっぱこうなるよね………」
芽衣にはこんな光景が目に見えていた。大牧の復帰を受け入れないものは優以外にも存在していたのだ。この時点での大牧への信頼は皆無と言っていい程に低く、はっきり言って全ニホンチームに加入したばかりの頃の理子よりも悪いものであった。
戦記「静かに!! 俺が大河の腹筋の補助をやる! お前達は各自で腹筋をやれ!」
悪化するチームの雰囲気を見ていられなくなった戦記が介入した事でこの場は収まったが、チームの雰囲気は最悪なものとなっていた。
芽衣「(ミドレーユくんと戦記さんの2人がチームの中心的存在に立ってくれているからこのチームは壊れずに済んでるけど………また一難がかなり続いているなぁ………)」
芽衣はこの状況を前にし、一難去ってまた一難という言葉を思い出していたのだった………
大牧がチームに滞在する事はチームの不和を起こす事態となっていた。果たして、決勝トーナメントの試合が行われるまでの間にこの不和を抑える事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
その日の夕方、優の元へ大牧に対する不満を訴えようと修也達がやってきた。しかし、そんな中で優もかなり苦悩している事を修也達は思い知らされるのだった………
次回「僕だって辛いさ」