ついに訪れる決勝トーナメント当日。全ニホンチームは初戦にイタリアと激突する事となり、メイヤとの約束を果たすには決勝まで勝ち上がる必要が生じたのだった………
第550話 興味は無い
決勝トーナメントは3日間の構成であり、第1コートにおいて1試合ずつ行われる。当然そうなれば1番最初に試合に立つチームはとてつもない緊張感に包まれる。
修也「しかし、リーグ戦1位の強豪チームがあそこまでバラけるとはな………2位のチームには向かい風だぜ………」
試合開始前のベンチでは、修也が今回の対戦カードについて、リーグ戦2位のチームには向かい風であると言及する。
優「まあこればっかりは運だからな。それに、イタリアも相当手強い。聞いた話じゃ、ドイツと同じCグループで、他2チームを大差で下し、ドイツとは5点差で惜しくも敗れたってさ。今大会ではアメリカ、スペインに次ぐ第3の優勝候補のドイツ相手にあそこまでくらいつくチームって事だ。甘く見積っても互角以上なのは間違いないよ」
優は対戦カードについてはそこまで不満を持っておらず、そもそもイタリアが強敵である事を呟き、警戒する様子を見せていた。そして優達は、挨拶の為にイタリアチームのベンチの方へ向かう。
優「ニホン代表です。今日はよろしくお願いします」
優はキャプテンとして、相手チームのキャプテン、パトロン・ローマへ挨拶をする。
パトロン「………ああ」
ところが、パトロンは気怠げに挨拶をする。それを見た修也はムッとした表情を浮かべ………
修也「おい! ちゃんと挨拶しろ!」
不満そうな様子でパトロンに挨拶を求める。それを聞いたパトロンは溜息をつき………
パトロン「俺達はお前達に興味はない。俺が興味を持っているのはドイツ、スペイン、アメリカといった今大会の最強格だ。お前達がフランスを倒したのは意外だったが、所詮はそこの白髪が偶然{100%領域(ハンドレッドリジョン)}を使えただけの話。それ以外の連中の強さなど一部選手を除いて雑魚同然だ」
全ニホンチームには興味が無い事を言い放つ。
修也「なんだと!?」
当然これには修也や、会話を聞いていた全ニホンメンバーの何人かが怒った。
優「言わせておけよ。元より相手が格上なのは確かな話だし」
優は修也達を諌めながら、あくまでイタリアが格上である事を語る。
パトロン「ほう。流石にキャプテンをやっているだけあってその点は弁えているらしい」
パトロンは優に対しても上から目線でそう言い放つ。しかし………
優「………まあ、雑魚同然と侮ってる奴に負けたら滑稽な話だろうけどね。彼等にはそんな未来は見えないんだろうけど」
優は負けるつもりが毛頭無い為か、例えのような話をする事でイタリアを煽る強かさを見せた。
パトロン「何っ!?」
優から遠回しに煽られた事に反応するパトロン。それを見た優は密かに笑う様子を見せると………
優「さあ、準備するぞ。相手さんからも一応挨拶は貰えたしな」
そう言って自身のベンチへと戻った。修也達は怒りと不満を抱えながらベンチへと戻ったが、この時1番怒りを覚えていたのはパトロンだった。
パトロン「(確か奴はユウ・シロミヤ………! 奴め、俺を馬鹿にした事を後悔させてやる………!!)」
パトロンはこの時に優への強い対抗心を抱くのだった………
決勝トーナメント準々決勝第1試合、全ニホンvsイタリアの試合。全ニホンチームを眼中に無いとしたイタリアチームに挑む全ニホンチームは、格上の相手に果たして勝利を掴む事は出来るのだろうか………!?
To Be Continued………
※次回の投稿は2025年1月4日(土)です。また、次回から7:30投稿に戻ります。
次回予告
全ニホンvsイタリアの試合が開幕。例によって初っ端から試合に出ない優に対し、パトロンの怒りはより強まっていってしまうのだった………
次回「ふざけた男め」
告知1
2025年1月4日の7:00より、新作『幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜』が連載開始します! 主人公はUの妻、白宮春香です。魔法使いによる魔法が中心となった世界での春香を始めとした登場人物の活躍をお楽しみに! なお、先に伝えておきますと、本編途中から内容がハードになるため、そういった描写が苦手な方にはお勧めできませんのであしからず………
告知2
2025年1月1日(水)から全5週に渡って他筆者様とのコラボ小説を公開します。話のあらすじやタイトルについては物語の都合上第1話と同時に公開します。なお、公開スケジュールについては以下の通りです。
第1話 2025年1月1日(水)
第2話 2025年1月8日(水)
第3話 2025年1月15日(水)
第4話 2025年1月23日(木)
第5話 2025年1月31日(金)