幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優は{100%領域(ハンドレッドリジョン)}を1プレイのみに限定する{短き100%領域(ショートハンドレッドリジョン)}による戦術を展開。これにより、イタリアチームは優に翻弄される事となったのだった………


第556話 雁字搦めの戦術だよ

イタリアボールによる試合再開。ボールはポスティーノに渡るが、優が彼の前に立ちはだかると、ポスティーノは驚きながら足を止める。

 

ポスティーノ「ぐっ………! (またこの男………! しかもさっき叫んでいた{短き100%領域}とやらがまた発動されたら再びシュートを狙われる………!)」

 

ポスティーノは優に思考を支配されていた。優との直接対決を避ける事を考えたポスティーノはセレントにボールをパス。しかし、そこへ春香が走り込み、途中でボールを弾いた。

 

ポスティーノ「なっ!? (また6番のスティール………!!)」

 

春香が弾いたボールは芽衣の手に渡る。

 

芽衣「速攻!」

 

芽衣は迷わず速攻を選択し、ドリブルで前線へと走る。

 

パトロン「戻れ!!」

 

パトロンは戻るよう指示するが、イタリアチームはハーフコートラインを越えられないままボールをスティールされたので、全ニホン側はゴールが近かった。

 

優「こっちだ!」

 

優は既にスリーポイントラインの外側に立っており、ボールが来た時点でスリーを狙える状況にあった。

 

ポスティーノ「(警戒すべきは4番か………!!)」

 

ポスティーノは優へのマークに走った。

 

芽衣「(ミドレーユくんにマークが来た………それなら!)」

 

しかし、芽衣にとってはこれが絶好のチャンスになった。芽衣はノールックで優のいる方向と逆の方のスリーポイントラインへボールをパス。春香はその反対のスリーポイントラインの外側に向かって走っており、スリーポイントラインの外側に立ったと同時にボールをパスした。

 

ディストル「撃たせるか!!」

 

そこへPFのディストルが前から走り、やや焦り気味に跳躍する。

 

春香「………待ってました、そう来るのを………!」

 

しかし、そうなれば春香はやや前に跳躍。ディストル側からぶつかるように仕向けると、そのまま2人が接触。春香は少し姿勢を崩しながらも、スリーポイントシュートを放ち、これを沈めた。

 

審判「プッシング! 白7番! バスケットカウント、ワンスロー!!」

 

更にファールによって春香の4点プレイが炸裂。スコアを10vs14に詰め寄るばかりか、フリースロー1本と全ニホンチームにとっては大きな期待が出来る展開となった。そして、イタリアチームの誰もが優に注意を向けられてしまっている為、その光景を見ていたカノンは驚いていた。

 

カノン「イタリアチームの誰もがユウさんの{短き100%領域}を危険視していて………でも他の選手を放置する訳にはいかないと………成程ね。これはユウさんが仕向けた雁字搦めの戦術だよ………でも、なんでイタリアチームは{100%領域}に大きく反応するんだろう? 幾らユウさんが特異な使い方をしているとはいえ、ここまで過剰に驚く必要は無いような………?」

 

カノンはイタリアチームが優の仕掛けた策に嵌っているのを目にしつつも、何故{100%領域}へ過剰に反応するのかは不思議に思っていた。

 

グリィ「それは確かにな………」

 

それを聞いたグリィ達も頷く様子を見せていたが、理由には辿り着けそうに無かった。

 

カノン「そうだ、イタリアチームの試合………Cブロック見てた調査班の人に電話してくれないかな。何かヒントが得られるかも」

 

そこでカノンは、イタリアチームが入っていたCブロックを調査していたスペインチームの人物への電話をするよう指示をする。

 

ソンブラ「え? お、おう………!」

 

ソンブラは席を立って廊下の方へと走り出すと、携帯を手に連絡を始めた。

 

カノン「(………そこで何かしらヒントがあれば、現状の理由が明らかになると思うかな………?)」

 

カノンは、ヒントが見つかる事への期待を見せるかのようにそう呟くのだった………

 

 

 

優の{短き100%領域}がチラついて注意を逸らされるイタリアチーム。果たして、このまま全ニホンチームが優位を確立するのか………?

To Be Continued………




次回予告
全ニホンチームが優位を確立し始める中、優はあまりにも策がハマり過ぎている事に違和感を持ち始めていた。そして、ソンブラが受けた情報から、カノンは理由に到達するのだった………
次回「ドイツの影響か」
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