速野の焦りを察した優は、それを突くように速野とマッチアップを狙う。結果、優の戦術は次々と爆速のリードを崩していき………?
その後も優は絶好調とも言える程に速野を圧倒していた。
湯津「こりゃ驚きだな………去年の県大会じゃ戦記か、力豪の滝川くらいしか相手にならなかったというのに、知名度の無い高校の一選手に圧倒されるとはねぇ………」
湯津は、速野が優に圧倒されていた事にかなり驚いていた。
戦記「15点リードによる慢心だな」
戦記は冷静な様子でそう呟く。
芽衣「………成程、大量リードした事で、元々速野さんにあった慢心が更に大きくなった………そういう事ですね」
直後に戦記の言葉の意味を察した芽衣は、言葉の意味を語る。
修也「あそこまでブーストがかかったアイツはそう簡単に止められねえぞ………ましてや、慢心が晴れないようじゃ、尚更優の方が有利だ………」
修也の言葉は事実だった。この時の速野は優とマッチアップしては、抜かれるの繰り返しだった。この光景に、会場の空気は驚く程静かだった。これまで2年間、イバラキ三大王者同士の試合でしか見れなかった、王者の崩壊が目の前に迫っていた………
速野「くそっ………俺は………俺は負けるものか!!」
速野はそう言って、再び優とのマッチアップに挑むが、優は冷静なターンアラウンドで速野をかわした。
速野「なっ!?」
速野はそのまま尻もちをつくように転んでしまう。そして、優はそんな速野を置き去りにするように、ダンクで追加点を決めた。
伊吹「いよっしゃあー!! いよいよワンゴール差だ!!」
そうこうしているうちに、点差は50vs52の一点差になった。同時に第3Q終了のブザーが鳴り、試合は残すところ、あと10分に………
巫魔ベンチでは喜びの声が上がっていた。第3Qで一気に点を離される事態になったが、優の策によって、巫魔はそれが嘘のように巻き返したので、喜ぶのも無理は無いが。一方、爆速ベンチの空気は最悪だった。
映鳴「参ったな………速野が通用しないんじゃお手上げだよ………あの4番、化け物か………」
爆速は優が止められないという絶望的な状態に、意気消沈していた。速野もそれを分かっているからこそ、何も出来ない今の状況に苦しんでいた。
速野「くそっ………俺は………」
速野が自身の中で苦しんでいると、監督の羽端は速野の肩に触れる。
速野「………! 監督………!!」
速野はまた叱られると考え、脅える様子を見せる。しかし、羽端は………
羽端「落ち着きなよ、速野くん。君がしっかりしないと………!」
速野に対し優しい言葉をかけた………
優の作戦によって、とうとう巫魔はワンゴール差にまで追いついた。追い詰められる爆速、そのキャプテンの速野に、羽端がかける言葉は………?
To Be Continued………
次回予告
羽端は、速野の努力を認めた上で、勝つ為に速野の頭が必要だと諭す。それを聞いた速野は落ち着きを取り戻し………?
次回「私に全国制覇の夢を見せてよ」