幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優が抜けた全二ホンチームは、第2Qにて52vs28の24点差を付ける結果を作り出すことが出来た。イタリアチームのパトロンはこの事態を前に反撃打を打つ事を決めるのだった………


第563話 得意のカウンター戦術だ

審判「第3Q始めます!」

 

審判が第3Q開始の宣言を行う。

 

優「春香と芽衣、ちょい」

 

一方で優は春香と芽衣の2人を自身の元へ引き寄せる。

 

優「ここまで点差を開けたんだ。多分何か作戦を引っ提げて来るに違いない。何かあったら僕がまた出る事になるだろうけど………慎重に行くようにな」

 

優は2人に対し、慎重に動くよう指示を行う。

 

芽衣「大丈夫、分かってるよ」

 

芽衣はそう言って優の言葉は既に理解している様子を見せながら春香と共にコートへと向かった。

 

優「………僕はいつも通り観察かな」

 

優はそう呟くとベンチへと戻って腰掛けると、イタリアチームの選手達へ視線を向けるのだった………

 

 

 

そして始まった第3Q、イタリアボールによる試合再開だが、イタリアチームは素早いパス回しで前線へと上がっていく。

 

芽衣「(戦術をパス型に切り替えた………? にしてはラインが全然前に来ないような………?)」

 

しかし、芽衣はこの状況を疑問視していた。何故ならイタリアチームは全然攻撃のラインを上げていなかったからだ。そんな中でセレントからパトロンへ向かったパスを春香がスティールする。

 

修也「よし! ナイスだ春香さん! 芽衣! このまま上がるぞ!!」

 

零れ玉となったボールを修也が拾い、そのまま芽衣にボールをパスする。

 

芽衣「うん、分かっ………!?」

 

芽衣はボールを受けて間もなく前線へ走り出そうとする。しかし、芽衣は驚愕の表情を浮かべていた。何故ならイタリアチームはすぐに自陣へと戻り、ゴールを中心に守りを固めていたからだ。

 

芽衣「(戻りが早い………だからわざと攻撃のラインを下げていたんだね………)」

 

芽衣は先程の不可解な行動の理由を理解する様子を見せる。そうして様子を見ながらドリブルで上がっていた芽衣はポスティーノとマッチアップする。

 

芽衣「(ミドレーユくんもイタリアチームの動向はかなり気になっているみたいだし、ここは慎重に動くべきだね………)」

 

芽衣は慎重に様子を見ながら動く事を考えていた。直後にポスティーノの手が芽衣の持つボールへ向かう。

 

芽衣「(スティール………!?)」

 

芽衣は反射的にボールを手前側に引っこめる。だがその直後にパトロンが走り出して来ており、引っ込めたボールをスティールした。更にボールをスティールしたパトロンは猛スピードで前線に上がる。

 

優「………成程ね」

 

優はイタリアチームの動きの意図を理解する様子を見せる。パトロンはそのまま逃げ切り、レイアップを決めた。

 

パトロン「どうだ! これが俺達イタリア得意のカウンター戦術だ!!」

 

パトロンは調子を取り戻そうとするかのように高らかと宣言する。それを目にしたアメリカチームのメイヤは………

 

メイヤ「カウンター戦による奇襲か。ダメとは言わないけど………ユウがベンチにいる中でこれを見せるのは悪手でしかないわね………」

 

カウンター戦術を否定こそしないものの、あまりいい顔をしない様子でそう呟くのだった………

 

 

 

イタリアチームは点差をひっくり返すためカウンター戦術を展開する。しかし、優抜きかつメイヤはいい顔をしていないというものであり、確実な優位性は得られていなかった。果たして、イタリアチームはこのまま優位を確立出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
イタリアチームはカウンター戦術を武器に反撃を行う形で優位性の確保を考えていた。しかし、カウンター戦術をすればする程、優はその分析を進めてしまっており………?
次回「焦った末路だな」
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