優の策により、巫魔はとうとう2点差にまで追いついた。速野達はこの事態に意気消沈するが、監督の羽端は速野に対し優しい言葉をかけ………?
速野は、羽端の言葉に対し、呆気に取られて言葉を失った。
羽端「これまで結構厳しく指導してきたけどさ、速野くんは私が爆速で見てきた子の中で1番の子だよ」
羽端は続けて話をする。
羽端「1年の頃からもうレギュラーだし、去年はイバラキでも、守城の戦記良太と並ぶ程の名PGにまで成長したよね」
羽端が速野に語ったのは、過去2年彼女が見てきた速野の事だった。
速野「監督………そんな事、今になって何故………?」
速野は、羽端の厳しい面ばかり見てきたのか、今の羽端の言葉に驚きを隠せずにいた。
羽端「………私が入部した新入生に対して、いつも何を言ってたか………覚えてる?」
羽端は続いて速野に対し、問いかけをする。
速野「………全国制覇をする………ですか?」
速野は入部時に聞いた言葉を思い出す。
羽端「そう。そして君がいれば、それも夢じゃないなって思ったんだよ」
羽端はそう言うと、速野の頭に手を伸ばし、彼の頭を撫でる。
羽端「私に全国制覇の夢を見せてよ。君達になら出来る。そう信じてるから」
羽端は、選手達に期待を寄せる。それを聞いた速野は目に涙を浮かべ………
速野「………うっす………!」
羽端の言葉に頷いた。そして、涙を拭き取ると………
速野「皆! 確かに今は2点差と苦しい状況だが………俺達の闘志はまだ死んじゃいない!! 寧ろ、ここからが本番だ!!」
速野は映鳴達に言葉をかける。意気消沈していた映鳴達は、速野の発破に驚いていた。
速野「そして、俺は認める………相手は守城や力豪クラスだ。そのつもりで戦う。いや、初めからそう戦うべきだったんだろう………」
速野は右手で握り拳を作ると………
速野「俺達は慢心しちゃいけねえ。相手は強いチームだと認めた上で戦う。それこそ今の俺達、爆速に求められている事だ」
速野はそう言うと、握り拳を胸に当て………
速野「それと、監督に見せてやろうぜ………全国制覇した俺達を!!」
羽端への恩から、この場で全国制覇を誓う様子を見せた。
映鳴「速野………!?」
映鳴は、速野の言葉と様子に驚いていたが、彼の様子からそれが本気だと察し………
映鳴「………そうだな、監督には沢山の恩があるしな………俺達で成し遂げようぜ、全国制覇………!!」
映鳴達も戦意を取り戻した。
速野「よーし、行くぞお前ら!! あと10分! 全力を持って巫魔を倒す!!」
速野は、闘志が復活した映鳴達と共に、残りの10分を全力で戦う事を決めたのだった………
残り10分。羽端の言葉で復活した速野達は、残る時間を全力で戦う事を決めた。果たして、残り10分。勝負を制するのはどちらか………!?
To Be Continued………
次回予告
いよいよ始まる第4Q。油断や慢心を捨てた爆速は、再び巫魔を突き放し始める。そして、ゆう達は爆速に再び苦戦する事となり………!?
次回「これが本気の爆速か」