幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優は、{100%領域(ハンドレッドリジョン)}に入った例のドイツの4番の正体である、クラウト・ベルリンを目にする。そしてクラウトもまた、優を見るなり彼から何かを感じ取る様子を見せたのだった………


第571話 宣戦布告だ

そうして、試合が開始する事になるが、オーストラリアチームがCがセンターサークルに立つ中、ドイツ側はなんとSGのクラウトが立っていた。

 

春香「SGの人がジャンプボール………!? 確かにあの人の背は高いですけど、普通はCがやる事をGポジションの人がやるなんて、みすみす相手にボールを渡すようなものじゃないですか………!?」

 

春香はドイツ側の行動が理解できない様子を見せていた。

 

優「………何を考えてるんだか」

 

こればかりは優にも理解出来なかった。そして、審判がボールを打ち上げた事で、オーストラリアチームのCが飛び上がる。しかし、後に飛んだはずのクラウトはオーストラリアチームのCを追い越すスピードで跳躍し、ボールへ触れると後ろへパスした。

 

フリエ「ジャンプボールを制しましたね………」

 

これにはフリエも少し驚く様子を見せていた。そして、後ろに投げられたボールをチームメイトが回収すると………

 

クラウト「こっちだ!」

 

クラウトは自身へのパスを要求。チームメイトは迷う事無くパスを送り、クラウトはボールをキャッチすると………

 

クラウト「さあ、始めるとするか………!」

 

クラウトはそう言うと、いきなりスピードを上げたドリブルに打って出る。

 

優「(いきなり攻めるなぁ………いったい何を考えている事やら………)」

 

優はクラウトの意図が読めない様子を見せていた。それに対し、クラウトは試合中にも関わらず、優に視線を向けていた。

 

クラウト「(あの二ホンの白髪の4番………確かユウ・シロミヤと言ったか………お前の目を見れば分かる。お前も俺達と同じなのだろう? 準決勝に上がればぶつかるのが二ホンであると分かっている今、お前に分かるようにこのプレイで告げてやろう………!)」

 

クラウトは心の中で優に対してとある事を告げようとしていた。そこへオーストラリアチームの選手2人が走ってくるが、直後にクラウトは2人の目の前から消えた。

 

春香「き、消えた!?」

 

観客席から見ても消えたように感じさせるクラウトの動き………

 

優「いや………あそこだ!!」

 

しかし、優とメイヤはクラウトの現在いる場所を指さす。クラウトはスリーポイントライン外側でフリーになっていた。クラウトはそのままシュートを撃つ。クラウトのシュートは綺麗に決まったのだが、優がこの時にクラウトへ視線を向けると、クラウトの灰色の目が光り輝いていた。それを見た優とメイヤの2人は本能的に状況を察し、驚いていた。

 

メイヤ「{100%領域}………!!」

 

なんと、試合開始から30秒も経たない段階で、クラウトは{100%領域}へと突入していた。そして、優に視線を向けているクラウトは………

 

クラウト「(二ホンよ、このプレイはオーストラリアに対するものでは無い………お前達に対する………宣戦布告だ………!)」

 

クラウトはこのプレイについて、優達全二ホンチームに向けた宣戦布告である事を心の中で物語っていたのだった………

 

 

 

オーストラリアvsドイツの試合は、試合開始して間もなくクラウトが{100%領域}へ突入する形で始まった。果たして、この試合の行方はどのようなものへと傾くのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
{100%領域}へ突入した事で、試合の流れを独占し始めるクラウト。それを目にした優は、イタリアチームが優に警戒を向けていた理由にはっきりと納得する様子を見せたのだった………
次回「こりゃビビるわな」
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